Never Ending Story (第5回座談会公開済み)

エントリー#07


作品名  Never Ending Story 

作者名  ハルヒコ@新作準備中

作品URL https://kakuyomu.jp/works/1177354054882671682



作品のキャッチコピー、あらすじ

『たとえ僕が死んでも、“僕”という物語は終わらない。』


いつかの未来、ぼくたち兵士は不死身の存在になっていた。これは“死”の匂いが消えた戦場で僕が何を感じ、何を考えたかを記した物語だ。



作者からの一言、メッセージ


「伊藤計劃氏の言葉や、物語から得た着想を自分なりに解釈して書きました。敢えて氏の作風に似せたところもあるので、そこも含めて楽しんでいただければ光栄です」



座談会


ななせ「第五回『座談会』もイっちゃいましょう!」


七瀬 「一日で二つ公開とはなかな飛ばすね」


ななせ「なんでも、参加作が多くなりすぎて、この後増えるだろう作品の分も計算に入れると、『座談会』の作業ピッチを上げないと自分がトリビュート作品を書く時間がないらしいです……」


七瀬 「下らない前置きはこれくらいにしよう。こんなことを語っても誰も幸せになれないのだから。今回のエントリー作品は『Never Ending Story』。作者さんはハルヒコさん。我々とはツイッターで親しくさせて頂いているね」


ななせ「そうなんです。アニメや百合が好きな方で、いつもツイートを楽しく拝見させて頂いてます。けっこう趣味が合うかなと勝手に思っているんですが、小説を読むのは初めてなので非常に楽しみでした」


N氏 「ここに来て、ようやく伊藤計劃直系の作品が来たな」


ななせ「ですね。今現在エントリーされてる作品を見ても、直球のミリタリー作品って実はこの作品だけなんですよね。これは意外だったというか、もっと戦闘シーンのある作品がエントリーされるんじゃないかと思っていたのですが、そうでもありませんでしたね」


N氏 「人間の意識やテクノロジーの進化を扱った作品が多いのは、ここ最近のAIの進化によるところが大きい気がするな。シンギュラリティ前夜といってもいい時代を、作者たちが敏感に感じ取っているのではないかと」


七瀬 「なるほどね。僕たちは未来を語る言葉を得たというわけか」


ななせ「それは前から得てるんだけど……話を前に進めましょう。この『Never Ending Story』は伊藤計劃氏の直系の作品ではあるんですけど、作者が後書きでも語っているように『All You Need Is Kill』の要素も組み込まれていて、SF的な面白さを加速させているんですよ。冒頭の淡々とした戦闘の描写から始まるんですけど、どこか他人事というか、本当に『FPS』のゲームをやっているような感じなんです」


N氏 「死なない兵士を題材とし、戦場で死んだとしても直ぐに生き返り、また戦場送りになることで疑似的なループ物にしている点がおもしろい作品だ。この要素は『All You Need Is Kill』から得ているのだろうが、しっかりと物語に組み込まれておりオリジナリティが出ているように思う。そして、死んでも生き返るから兵士たちは死に対して恐れがなく、生というものの意義を失っている。そんな渇いた雰囲気が文章からもしっかりと伝わってくる」


ななせ「最後に死んでも生き返れなくなった主人公が、生を取り戻してテンションが上がる描写は非常に上手かったですね。前半との対比が効いています。『ヒャッハー』状態で戦場に突っ込んでいくんですけど、文章のテンションも上がっているのが伝わってきました。そこからの独白はまさに伊藤計劃的です」


七瀬 「氏へ思いがつまった花束のような物語だったね。はなむけとしてはこれ以上ないんじゃないかな?」


ななせ「ものすごく楽しめた作品です。ハルヒコさんは、カクヨムの第三回のコンテストに向けて現在鋭意執筆中らしいので、みなさんも要チェックの作家さんとして覚えてほしいですね。それでは今回の『座談会』はこれで終わります」



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