第11話 小さな頃から
今まで乗り越えて来た
数え切れない困難な出来事と
それを乗り越えるたびに出来た
数え切れないたくさんの傷
時には
傷の痛みで圧し潰されて
自分の力では支えきれなくて
ただただ
おびただしい量の血を流して
歩かなければならなくて
いつも
あがいて 苦しんで
それでも
這って
ここまでやっと来れたんだ。
ひとは慣れる生物
痛みなんかもう慣れたけど
でも
もう
この身体を
赦してあげたい。
もう強くならなくて良いよ
もうゆっくり
休んで良いよ
って。
♪
小さな頃から 叱られた夜は
いつも聞こえて来てた
あの小さなじゅもん
静かに流れる時に いつの日か
あたしは眠れる森に
連れ去られてた
小さな頃から 見えない力で
あたしを強くさせた
あの小さなじゅもん
たくさんの傷と争う時にも
抱きしめるたびに
震えて 響く
擦りきれた言葉たちの
欠片さえももう
どこかに消えたわ
壊れそうなのは
夢だけじゃないの
窓から差し込む 光
もう
行かなくちゃ
渇いた風に行き詰まっても
怖くはないわ
ひとりじゃない
擦りきれた言葉たちを
きっといつかまた
愛せる時が来るかしら…?
少し眠ったら
朝はまた来るわ
窓から差し込む光
もぅ行かなくちゃ
ただ歩く
人ごみに紛れ
いつもなぜか
泣きたくなる
JUDY and MARY『小さな頃から』♪
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます