第3話
なぜ私の服を脱がせている?
ベッドに引きずり込んだトールのシャツのボタンを一個ずつ外している間
抵抗するわけでもなくトールは俺に質問してきた
トールの作ったお粥というやわらかい食べ物を体内に流し込み、手渡された小さな丸くて固い粒を3粒そのまま飲み込んだところで
無性にトールの匂いを嗅ぎたくなったから
風邪移したら、まじぶっ飛ばしますよ
大丈夫、匂い、嗅ぐだけ
シャツをはだけたトールの胸に頬ずりしながら深く息を吸い込んだ
あったかい‥
あぁ‥俺、この匂い好き
なんか好き
人間の身体って
おもしろい
トールが俺の頭を撫でている
早く、風邪、治してください
朦朧とした頭の中にトールの声が響いた‥
あ‥いま、額に感じた柔らかいモノ
トールの唇かな‥
いったい何をしたの‥?
この感じが
嬉しいっていうヤツかな
‥だめだ‥俺、眠い‥
思考停止‥‥
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます