第2話 女神、万引く。

 俺は困っていた……

 

 えっと……何だろうあの人は? 金髪で目も青いし透き通るような肌だし……外国人であるのは間違いなさそうだが、どこか具合でも悪いのだろうか? 床に体育座りをし、一人で何かをブツブツと呟いてる。しかも、俺の自室のドアの前で。


 それにしても……かなり妙な格好をしているな。あれか? 最近流行のコスプレってヤツだろうか。実在の中世風のものではなく、漫画とかに出てくる騎士なんかが着ていそうな雰囲気だ。


 いやでも……パーティーグッズにしては妙に仕立てが良い。その筋の趣味を持った器用な人が本気で作ったら、ああいう物が出来上がったりするのだろうか? などと考えて固まっていると、その不審者あやしいおんなと目が合った。


 うわ、美人だけど目付きが鋭い。あれ、泣いてる? しかしドアの前で体育座りされてるから自宅に入りづらい。仕方ない、声を掛けてみるか?

 

 短時間で色々葛藤した俺ではあるが、立ち尽くしていても仕方がないので一応話し掛けてみる。言葉の通じない可能性が一瞬頭をよぎり、非常に不安になるが。


 今更だが、学生時代に英語を真面目に勉強しておけば良かったと後悔する。自慢ではないが、俺ぐらいの学力レベルになると……英語なんて”中指おっ立てて叫ぶ”アレ”位しか知らない。しかし、勇気を振り絞って声を掛けてみた。


「あの……すみません。大丈夫? 日本語、わかります?」


 金髪の不審者がゆっくりと顔をこちらに向けて返事をした。


「ニホン?」


 おっ、日本という単語はわかるのか? もう一度ゆっくりと聞く。


「日本語は、?」


 ハッとした顔をした不審者が唐突に叫んだ。


「――!? ここは? ニホンなのか!?」


 喋った!? しかし流石に阿呆の俺でも一瞬である結論に到達する……勘弁してくれ、恐らく間違いない。この人は己の所在を理解してない。つまり不法入国者か何かの可能性があるという事だ。やばい、絶対に関わってはいけない。


「ええ、そうですよー、ここはニホンですよー……」


 と小声で会話しながら鍵を開ける。内心ちょっとしたパニックだ。


「では、そこ自宅なのでちょっとごめんなさいねー」


 そう言いつつ少しだけ開いた扉に半身で滑り込み、そっと扉を閉める。OK、上手くいった……はずだった……だった。


 腕に抵抗を感じ、閉まるはずだった扉を振り返ると……先程とはうって変わってキリイッ! とした表情の不審者がガッチリと手を掛けている。


「失礼、少々お待ち頂きたい。私は主神オーディンの使いにして戦乙女のレ……」


「いや、ごめん。悪いけど関わりたくない! お願いだから帰って!!」


 扉を閉めつつ叫ぶ俺。


「貴様! 神の使徒が困っているのに手を貸さぬとは何事か! 不届き者め! 扉を開けよ! こなくそっ!!」


 扉をこじ開けようと大声をあげる金髪の不審者。なーにが”神の使途”だ! 間違いない、危ない手合いだ。まともな宗教の勧誘の人は絶対にこんな事しない!


「宗教は間に合ってます! あと扉壊れるからやめて!」


「お願いだから開げでぇぇえぇえぇ!!」


 何だこの女!? 涙と鼻水出てる! 怖い! そして滅茶苦茶チカラ強い!!


「ち、ちょっ――!?」

 

 そしてこの後のお約束ではあるが……木造の我が家の扉が”聞いた事のない不思議な音”を立て、サッシとサヨナラするのにそう時間は掛からなかった。


 


〜十分後〜


「で、日本に”異世界で活躍する英雄だか勇者だか”を探しに来たって……?

なるほど、そうかそうか」


 俺は現在、扉を引き千切った挙句、謎の甲冑みたいなブーツを履いたまま自宅へ上がり込もうとしてきた不審者あやしいやつと、卓袱台を挟んで座っている。玄関より優しく吹き込む風に新鮮な感覚を覚えるが……正直泣きたい。


「フッ、その通りだ。バリッ、理解が早くて助かる、それこそがバリバリ、私の使命! なんだコレ、美味しいな!」


 出されたお茶をすすり、目の前の煎餅を次から次へと食べながら……この『レア』と名乗るイカレた不審者は胸を張り、自信たっぷりに応えた。つーかオッパイでけえ! じゃなかった……今はとりあえずそんな場合ではない。


「あのさ。悪い事言わないから、あんま妙な事を言わない方がいいぜ? 漫画とかの見過ぎでそういう設定にしてんだろうけど、なりきりごっことか流石に引くわ……」


 忠告する俺に『??』という雰囲気でジェスチャーしてくる彼女。でもまあ痛い言動はさておき、これだけ流暢に会話できるのなら不法入国者の線はないのか……? と安心しかけた矢先、レアは急に立ち上がり、部屋の中を物色し始めた。


 勝手に我が家の家財道具を色々と手にしつつ、『そうか、ここがニホンか〜』などと感慨深げににつぶやいている。ああ、心底胡散臭い。


 ごっこ遊びに付き合っている暇はない。俺はこれから飯の準備もしなくてはならないのだ。さっさと帰ってはくれないものか……


 そういえば、ふと気になった事がある。少し尋ねてみよう。


「そういやさ、お前何でウチの前で座り込んでたの?」


 パソコンの前で立ち尽くしてブツブツ言っていたレアは、急に振り返ると堰を切ったように喋りだした。


「そうだ、聞いてくれ! 実はこちらに転移した時にまで、話は遡るのだが……」


 勢い良く話し出したは良いが……途中から急にイジけたオーラを纏い、これまでの経緯について語りだした彼女。

 

 俺は後にこの件について、”聞かなきゃ良かった”と強く後悔する事になるのだ。


――――――――――――――――――――――――――――


 〜数時間前〜


 ピポンピポ〜ン♪


「いらっしゃいませ〜! ようこそイレブンコンビニマートへ!」


 レアは立ち尽くしていた。先刻まで戦乙女の隊宿舎で召喚の儀式を行っていた筈だ。それが今、全く見覚えの無い場所に立っている。爆発で宿舎の床でも抜けたのだろうか? それにしても知らない場所である。

 

 ふと違和感に気付き、少し驚く。元来、神属として存在する自分の背中にある筈の物がない。

 

 天界にいる時は、大空を自由に飛び回れる純白の大きな翼があるのだが……爆発で千切れたのかと思い、付け根に手を回してはみるが……血も出ておらず、怪我の様子もない。


(そういえば、戦乙女候補生の講義の際に講師せんせいが、『よいですか?皆さん。我々神属が現世に顕現した際には、翼が云々〜』とか何とか言ってた様な気もするが……講義の時にほとんど居眠りしていたからな! 痛くないし、まあいいか!)


 そう彼女レアが考え事をしていると、統一された縦縞の制服を着た複数の人物が何かを言っているのに気が付いた。

 

 見渡すと、建物内に雑貨や食料と思しき物が大量に陳列されている……彼らはきっと噂に聞く、天界の補給部隊なのだろう。そうレアは思い込む。


(現世に赴く際には最低限の補給物資を持っていくと聞くが、ここがその補給所なのだろう。我ながら冷静かつ鋭い観察眼、流石スーパーエリートの私! あたまいい!)


 レアは制服を着た男性の言葉に耳を傾ける。


「いらっしゃいませ〜! 只今、こちらのおでんがお安くなっておりまして云々〜」


「オデン? ああ、あの鍋のような物に入っているアレか? そうだな、考え事をして小腹も空いた。頂こう。あれ? そういえば私、朝ごはんは何食べたっけ……?」


 そうしてコンビニの店員に近付くレア。不審な恰好の来客に、彼は一瞬たじろぐが……日頃から妙な客が来ることもあるのだろう、努めて平静を装っていた。


「失礼、それを頂こう」


「ありがとうございます! そちらの容器をお使いください」


(補給物資を渡すのに”ありがとう”とは違和感があるが、これもエリートである私への気遣いなのだろう。えっへん)


「しかしこの「オデン」という食料は初めて目にするな。音の響きからして主神オーディンに纏わる由緒ある物に違いない。きっと任務に赴く前に振る舞われるのだろう。ふふっ、私の頭脳、今日も冴えてる!」


 一人、店内で大声を出すレアへと視線が集まるが……彼女は一切気にした様子は無かった。


「とりあえずオデンを頂く前に、他の携帯食料を掻き集める事にしようか。現世に顕現すると、神属も食料が必要になるってヒルドが言ってたし!」


 因みにレアは、普段から食べる事は大好きだ。天界にいる状態の神属には食物を摂取する必要はないのだが、ある種の娯楽として食事を摂る者も多い。


 周囲を見渡すと……随分高齢に見える女性が、緑の籠の中に物資を次々と入れているのが目に付いた。

 実に手際が良い。恐らく御姿を見る限り、御歳、数万年は超えた”戦乙女の先輩”なのだろうと一人納得する。


「しかし今も補給所にて補給作業をされているという事は、現世に戦乙女として顕現する準備をされているという事だ。これはかなり高名な御方に違いない、よし、私も続こう。あの方が選ばれている物資を真似させて貰えば、私の経験不足も補える筈だ。なるほど、この”おいしいおかずシリーズ”これが重要なのだな? 準備は整った。よし、最後にオデンを頂くとしようか……」

 


 


 〜十五分後〜


「あ〜店長さん、それでこの人が突然、未清算のおでんを食べちゃった……と?」


「そうなんですよ、おまわりさん。言葉通じるみたいなんで、聞いたらお金も持ってないし……」


「しかも、『私は神の使徒だから云々〜』とかワケのわからない事言って……カゴに入れた商品も離そうとしなくて。それで困っちゃってですね~」


 困った表情でレアの方を向くおまわりさん。


「お姉さん、外国の方? とりあえず続きは交番で聴くからね。うわぁ面倒くさ、言葉はわかるんだ……」



 


 ~十五分後~


「ゔぇっ、ゔぇえぇ……」


 困ったおまわりさんが問いかける。


「あのね? さっきも言ったけど窃盗や万引き……商品食べてお金払わないのは犯罪なの。わかる? 国は? ご家族の方は?」


 おまわりさんの語りかけも耳に入らず、レアは泣いていた。


「ゔぇっ、わだじが、まんびぎ、せっどう、ゔぇっ……」


「あのさ、泣いてても何も解決しないよ? ……うわっ、えづき出した!?」


 マズイ、マズイ状況だ。このままでは栄光の戦乙女の初仕事が……窃盗になってしまう。過去に例を見ない『万引き女神』の誕生だ。泣きながらもレアは考えていた。


 これは『なかったことにする』必要がある……と。


 幸い手足を拘束されてはいない。しかし何と甘い尋問官なのだろう、天界ではこうはいかない。逃げるチャンスだ! そういえば以前、地球を管轄する天使の友人から聞いた事がある。


 日本の名高い文学作品に登場する、高尚な兜を被った騎士が放ったという名言。『捕まらなければどうという事はない!』確かそんな感じだった筈だ。


 それにここが何処なのかが全くわからない以上、長居する訳にもいかない。最悪、地球の日本へ直接出向いてでも英雄を確保して、3日後の出立に間に合わせるのだ。

 でないと、あの日本の伝統的な掌サイズの書物の如き、華々しい英雄譚でデビューする夢が潰えてしまう。


 嘘泣きをしつつ周囲を観察し、どうやって逃げよう? と思案するアホの子。


(走って逃げるか? いや、制服を着た尋問官は二名いる。不利だ、逃げ切れまい。何か、何か手段は……? フッ……閃いた! レア様超クール! あれだ、あれしかない。先程、連行される際に押し込められた”白黒カラーで屋根に赤いクリスタルの塊の様な物が乗った鉄の荷車”。あれを拝借しよう!)


 それがどうやって動いてるのかはレアにはわからないが、彼女は乗せられた際に操作する尋問官の動作をジックリと観察しておいたのだ。おそらく魔導機械の類だろう、と結論付ける。


 連行される途中で、舵取り装置らしき物の付いていない椅子に座る尋問官に操作を聞いてみると、案外簡単に情報を吐いた。『君、面白いね。車乗った事ないの? 簡単だよ。左側のペダル踏んだままキー回して真ん中のレバーのボタン押して下げるでしょ? って免許持ってないの? いけないいけない、アブナイ事教えちゃダメだね』と。


(メンキョって何だ? しかし頭脳明晰な私にそこまで教えたのが運の尽き。キーと呼ばれる恐らく魔導具の類いであろう物は……目の前の尋問官が指にはめてクルクル回している。これは神が私に逃げよと仰っているのだ、間違いない!)


「ねえ君、さっきから黙ってるけど……おまわりさんの話、聞いてる?」


 鍵をクルクル回していた尋問官が少し身を乗り出した刹那、レアが動いた――!


 指から鍵(キー)を奪い、尋問用の鉄のテーブルを持ち上げ警官2人に押し付ける……と言えば聞こえは良いが、要は投げつける!

 

 そして走り、建物から脱出して鉄の荷車の扉へ触れた。後は扉を開き、キーを挿し込み回すだけだ! 


「アレ……扉が開かない? ――まずい!」


 レアは焦った。


(どうしよう!? 今更走って逃げてもあの鉄の荷車に追い詰められる……あれは恐ろしく速いのだ)


 そうこうする内に交番内では……倒れていた警察官二名が、デスクを投げつけられた衝撃から立ち直りつつあった。しかし、そこへタイミングが良いのか悪いのか。


「パトロール終わりましたー。あれ? 一体、何してるんすか!? え? これどういう状況!?」


 別のパトカーに乗った若い警察官が、巡回を終えて外から戻って来たのだ。彼は交番の入口から少し離れた位置に車を停めると……シートベルトを外して窓を下げながら、荒らされた建物の中を覗き込んで目を丸くした。


 レアは咄嗟に走って彼へと近付き、エンジンを停止していない車の窓から……戻って来た警官を力任せに引きずり出す。


(あれ?コイツ、あまり力が強くないぞ? 彼等は文官なのだろうか?)


「ちょ――!? な、何だこの女!? や、やめろ! なんつー馬鹿力だ!」


 そして引きずり出した男を頭上へ持ち上げ交番へ走り……起き上がろうとしていた二人組に向かって投げ飛ばす――! 


「「うわあぁぁあぁ!?」」


 たまらず倒れるおまわりさん3人組。


「――許せ!!」


 レアが走ってパトカーへ戻ると……先程とは違い、ロックの掛かっていない扉は簡単に開いた。


「おお、これはいけるぞ!」 


 動力の魔導器エンジンにも火が入ったままだ。座席に飛び込み左の足踏みを踏みつけ、ガチャガチャすると、手元のレバーはすんなり動いてくれた。


 そしてペダルから足を外すと、ゆっくりと車は前進し始める。しかし次なる問題が。


「何故だ? 何故遅い!? さっきはもっとこう、馬の様に速く走ったはずだ! それに後ろに進めるにはどうしたらいいのだ? 後退もするはず、さっき連行される時に見たし!」


 レアは慌ててガチャガチャと色んな所を触ってみる。


 駄目だ。それでもとにかく触る。それが何なのかは良くわからないが、座席の横にある棒状のレバーも下げてはみる……が、少しだけ荷車の動きが良くなっただけで、大して効果は得られないように思えた。


 彼女は慌てる気持ちを落ち着け、足元を覗き込む。視線の先にはペダルが二つ。


「はは〜ん、わかったぞ。これだな、流石レア様、天才! 左の足踏みを踏むと前に進むのだから……右の足踏みを押し込むと後ろに退がる訳だ。うむ! 間違いないな!」


 因みに左の足踏み、”ブレーキペダル”を踏んでも車が前へ進む筈もなく。


(荷車は尋問施設の方を向いている。よって後退できれば私はこの長い”頭脳戦”に勝利する事ができるのだ。勝ったな、大勝利!)


 ニヤリと笑ったレアは、右側の足踏み”アクセルペダル”へとゆっくりと足を載せる……


 『取り逃がしてしまう!』と言う表情にしては些か引きつった、目の前の尋問官達の表情が少し気になりはしたが……


「許せ尋問官達、私は捕まる訳にはいかないのだ! 貴殿らは職務を全うした、諸君は誇ってよい。しかし、さらばだ尋問官――!もう会う事もないだろう!」


 そう言い放つとレアは車両の後方を見据えつつ、全力でアクセルペダルを踏み込んだのだった。


 荷車の魔導器エンジンが吠える――!


 ――ぐわしゃっ!! ぼんっ!!


 直後……エアバッグの開く音と共に、パトカーが交番へと突っ込んだのだった。





 〜1時間後〜


 逃避行である。こそこそと住宅街を逃げながらレアは泣く。


「ゔぇっ、ゔぇぇぇ。何で、何であんなに仲間がいるのだ……」


 車で交番に突っ込んだ直後、慌てて降りると警官三名は皆無事だった。『良かった。無事だったか!?』とレアが叫ぶと『てめぇフザケんな! 何が無事か? だ。お前もうアレだ! 国家反逆罪だ! 警察ナメてんじゃねえぞ!? とりあえずアブネーからエンジン切れ、馬鹿野郎!!』などと、怒号が飛んで来たので……走って逃げた。


 鉄の荷車は煙を上げて妙な音を立てていたような気がする。


 その後、随分遠くまで走って逃げたのでもう大丈夫だろうと思い、ふらふらと道を歩いていたのだが……甘かった。奴ら尋問官には仲間がいたのだ、それも大量に。


 先程から隠れてはいるが、何十台もの”あの白黒カラーの荷車”が走って行く。どうしよう、これでは捕縛は時間の問題か?


「うう、あの追っ手の人数を考えると……私が考えているより、遥かに巨大な組織なのかも知れない」


 仕方なく隙を縫ってコソコソと隠れつつ、逃走中のレアであったが……ふと塀のある古い木造の建物が目に付いた。


 階段がある。階段の上の手摺には木の板で目隠しがしてあり、裏側が下から見えない様だ。身を隠すには好都合。


「何かばっちいけど……あそこでいいか! どうせあんな汚い建物、誰も住んでないだろう。よし、夜まで隠れとこ!」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る