第30話

失意の勇太をユニコーン族の城から連れ出したホージョー達は、馬車で自分の邸に向かっていた。その馬車の中


「勇太をどうする積もりだ。

ホージョーよ。」


「解りません。ただ、あの場に空渡さんを置いては行けない気がして・・・・・・」


ホージョーは無意識にあのエルフの側に勇太を置いては行けないと思ったのだろう


「リディアンさんはユニコーン族の城に残らなくて良かったんですか?目的地だったんでしょ?」


とクローディアが聞いた


「事情が変りましたので、其にしてもエルフのディーナさんに異世界の女の人の魂が宿って居なかったのが残念です。」


「其よりエトランジュは結局

どう成ったんだい?」


とリディアンに聞くガラナ


ピクッ!


「ガライヤさん!」


とホージョー


「は!済まない・・・」


ホージョー邸前


ハニッサが庭の手入れをして居ると、其処へ馬車でホージョー達が戻って来た。そしてホージョー達が馬車から降りて来ると


「おー!帰って来たか!空渡よ!どーしたんだい?湿気た面して?んー?女にでもフラれたのかい ?」


ハニッサが勇太を見るなり言い放った


「ハニッサさん!」


とホージョーが一喝した


「おっと!図星かい?ハ!ハ!ハ!まぁ、何が有ったか聞かないが、お前さんには未だ遣らなきゃ成らない事が有るんじゃ無いのかい?んー?」


無言でうつ向く勇太


「まぁ、道を見誤るじゃないよ。」


とハニッサはそう言うと、また庭の手入れを始めた


「さあ、参りましょう!」


とホージョーは勇太の腰に手を回し邸に連れて行った。その後にリディアンとクローディアが付いて行った。


その頃


「ホージョー邸迄はどの位掛かりますか?」


とディーナがエルティナに聞く


「早馬で後、1時間位で御座るか

。」


森の中の道を早馬で急ぐ、ディーナとエルティナ。其処へ目の前に突然あのリザードマンが

立ち塞がる。


「今度こそ討ち取るで御座る

!御覚悟を!エルフ殿!」


「あの時のリザードマン!今回は手下の獣魔が居ないのですね。」


ディーナがリザードマンを見て言った。


「拙者には後が無いので御座る!」


そう言うと突然ディーナに斬り掛かって来た!がディーナは

かわしライトニングソードで

応襲した!しかしリザードマンもまた、ディーナの攻撃をかわした!そして斬激の応酬が始まった!


「くっ!早い!」


「ディーナ殿!助太刀致す!」


エルティナがディーナに加勢し様とした時、リザードマンが距離を取り!


「疾風斬!」


と遠距離技を出して来た!

エルティナも


「波斬撃!」


と斬撃の波状攻撃の遠距離技を放ち、そして疾風斬を打ち消した!


「む!ユニコーン族の者よ!

遣るで御座るな!」


「御主こそ!何故御主の様な者が獣魔に加担する!」


「拙者の里が獣魔に抑えられて仕方なく!くっ!」


「お話しを伺いましょうか。」


とディーナが申し出た。

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