第14話

僕は一晩オラーケル村の教会の様な建物の一室で過ごした。


「御早う御座います。」


部屋を出るとグロイビゲさんと出合い挨拶をし合った。


「一晩泊めて頂いて有り難う御座います!」


と僕はグロイビゲさんに続けてお礼を言った。


「いえ、これも何かの縁でしょう。

あ!それと昨日言いそびれましたが、

近頃湖で奇声を挙げながら、怪物が現れるので気を付けて下され。」


「怪物?」


「ええ、今の所は被害が出てい無いのですが。」


「解りました。有り難う御座います。」


僕はグロイビゲさんにお礼を言うと、ディーナさんが代って


「村に出て村の人々に雪人君のお友達の事を、聞いてみましょう。」


「はい。」


「あ!少々お待ちを!」


グロイビゲさんがフ―ド付のマントを被せてくれた。昨日人に拐われ掛けた事に対する配慮じゃないかな?

僕は教会の様な建物から出て村人に、空渡君の事を聞き始めた。


「あの旅商人に話しを聞いてみましょう。」


とディーナさんが言った。僕はその旅商人に話しを聞いた。


「ああ!確かここから東の村のリューゲ村で村を救ったダークエルフが居たよ。」


「本当ですか!なら今から」


「ああ!待ちな!もう村から出て西に在るユニコーン族の城へ向かったらしいから多分もう居ないよ!」


「そうですか、どの位前の事ですか?」


「二日三日前の事かな?」


「有り難う御座います!」


「じゃあな!」


と旅商人は去って行った。


「二日三日なら未だここを通り過ぎてはい無いはず。だからここで待った方がいいですね。」


とディーナさんが教えてくれた。


「それときっと今晩辺、この村の宿で一晩泊まるでしょう。」


僕はこの村の宿屋を張る事にした。と、その時!


「大変だ―!山の森の中に獸魔が現れた―!」


と村人が走って叫んで現れ、教会の方に行った。


「行きますよ!」


とディーナさんが言うと、羽を出して獸魔の居る山へ飛び立った!


「あれね。」


と山の崖の方へ降りた。すると既に何人か殺されていた。ディーナさんの怒りと悲しみが伝わって来た・・・・


「光り聖霊よ。ライトニングソ―ド!」


とディーナさんが両手に光りの剣を装備した。そして瞬く間に獸魔達を倒して行った。凄い!


「エルフの戦士だと!?」


と剣をを降り下ろして来た怪物が現れた。


「リザ―ドマン!」


とディーナさんが気ずき避けた

けど足を滑らし崖に落ちてしまった。


「うわ!」


頭を打ち付けてしまった。僕等はそのまま気を失った。

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