第3話 ぼくの先輩
ぼくの家は紹介したけど、ぼくたちの住宅地に時々、巨大な生き物が来る。
ワンでもなくニャーでもない声で何か喋っている。
そして、住宅地から仲間がいなくなる。
この光景を ぼくはいつも不思議に思っていた。
仲間がいなくなる・・・こんなつらいことはない。
そして今日もまた、仲間がいなくなった。
ぼくは顔を持ち上げることが出来ないくらい落ち込んで
ベターっとして目だけキョロキョロしていた。
すると、黒い点のやつが「何を落ち込んでるんだ?」
って聞いてきた。ぼくより早く生まれたらしいから先輩になるが、ぼくは黒い点のやつと呼んでいる。あっ、勿論、本人には先輩と言っているが。ぼくより早く生まれた分、物知りで それを自慢気に話をするから嫌だった。
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