~正直なレビュー~ 読んだ作品の感想を書く作品だよ!

月下ゆずりは

戦慄のレヴァンテイン/村雲唯円

戦慄のレヴァンテイン


序文


 個人的に、カクヨムのロボットもので現代戦を取り扱った作品では一番有名ではないかと思っている作品である。

 自分でも二次創作をするくらいには気に入っているが、しかし、『うーん』な要素が多いことも事実である。

 戦闘のスピード感はカクヨムロボット作品随一なので、是非一目見て頂きたい。


【良点】

・流されがちだった青年が市民や仲間のための盾になるのだと決意する成長要素

 進路も定かではない槻代級(つきしろしな)は関東事変と呼ばれる事件に巻き込まれる。

 独立治安維持軍と呼ばれる組織に入隊し、専用機『メリッサ』を駆り戦闘を乗り越えていく。

 二章では(今回のレビューでは含まれないが)部下を率いるまでの成長を遂げている。

 主人公の腕前も戦闘を乗り越えるごとにあがっていっており、ライバルを倒すことに成功している。

・息つかせない戦闘

 例えるならばブラックホーク・ダウンのような息のつまる戦闘シーンが続く。

 泥臭い戦闘シーンが特徴的で、泥というより市街地の閉塞感などが際立っている。

・強敵ロキとの死闘

 ロキと呼ばれる敵との死闘がメインにおかれている(主観です)。

 迷いから仲間を失った主人公が敵へ殺意をぶつけることの戸惑いから、覚悟を決めて引き金を落とすまでの経緯や心情が細かく描かれている。

 一撃必殺の粒子砲(ビーム?)を持った最新鋭機との戦いは冷や汗をかかせる。

 某ロボットものでいうと赤い機体が主人公で白い機体がライバルの立ち場にあるようなものなのだ。

・キャラクター付けのはっきりしたロボットたち

 汎用性をもたせたものから近接重視の機体など、個性のはっきりした機体が登場します。


【欠点】

・戦闘が長すぎる 永延戦闘ばかり続くので飽きるだれる。スピード感のある戦闘とはいえ、ひたすら続くと平坦に思えてくる。

・独立治安維持軍の設定関係が甘い

 事実上の独立軍、シビリアンコントロールにない軍が独立治安維持軍であり、むしろ国の制御下にある日防軍のほうが安全に見えてくる。

 設立の経緯や組織の立ち位置が曖昧でどこか腑に落ちない。

・ロボット関係の設定が甘い(ワンオフを支給されるほど主人公がエリートというようにも見えないし)

 レヴァンテインの有用性がいまいちわかんなくなってくる。

 ロボットものでロボット以外の兵器を登場させて比較することで有用性を示すシーンというのはミリタリーものの定石であるが、トレーラーや輸送機くらいしかでてこないので、立ち位置がわからない。

 リアルロボットでは兵器のスペックというものを『それっぽく』描写してリアリティを出すものであるが、本作にはそれがない。

 例えば進んだ技術で核融合炉を搭載しています、○○粒子を使った炉を搭載しているといった言及をさらりと入れるものだが、一切ない。

 そのためレヴァンテイン自体が浮いた設定になってしまっている。

 一応冒頭で言及があるが描写としてないので設定だけがあるように見えてしまう。

・暁の門 失楽園が決起する理由 日本の政治的腐敗と凋落についての理由と描写のなさのため、リアリティを感じない。

・ぶつ切りの場面転換 場面がぶつぎりで唐突に違う場面が差し込まれるので混乱する。頻繁に場面が切り替わり、視点も変わるので落ち着かない。

・主人公(その他キャラクターの魅力の薄さ) キャラの明白でわかりやすいロキと比べて主人公の背景や過去がわからなすぎる。端的に言うと、バックボーンのないキャラに見える。他のキャラも背景がわからないので死亡しても『誰だっけ』となってしまう。そのせいで言動が派手なロキが主人公の印象を食うという事態が起こっている。


終わりに

 以上、魅力も多いが、設定やキャラクター描写に『うーん』な要素があるという感想を抱いた。

 設定上のあらはあとからどうにでもできるが、キャラクターへの感情移入の肝となる人間性を描くシーンの代わりに戦闘が入ってしまっていて、死んでも悲しみやむなしさが沸いてこない。尺の使い方を戦闘から日常や過去に割り振るべきではないかと感じた。戦争の非情さを描くには、死は軽くても、扱いは重くするべきだ。


 以下、自身が作品を読むにあたって感じた点を書いたメモである。

 読んでいて思った突っ込みや誤字脱字や表現について記入してある。




プロローグ

剣閃 表現としてはいいが強調するところか?と思った

剣戟を~   二回繰り返すのはちとおかしい。テンポ悪いんで別の表現に切り替えるほうがいいかも

機体頭部前面へ真横に~ へ、真横に、だと繋がりがおかしいような?

バックの状態で~  ?? バックギアの状態でとか、左右に機体を振りつつ後退しとかの方がいいかも

青白くも闇の深い閃光 くどい。表現変えよう

青年の一瞬の迷い → 欠けたら駄目なのにこの文矛盾する


ゼロ話戦争の火種1

オフィス外 →オフィス街?

レヴ全体の整合性のウィークポイントとして独立治安維持軍の存在がある。

シビリアンコントロールにはない軍というのはありえないので更に説明を突き詰めるか、

いっそ説明せず特殊部隊の一つであると説明してあげるべき。

レイバー犯罪に対抗する某組織よろしく


ゼロ話2

追跡開始しているなら道の封鎖を依頼するべきではないか。そのあと何故か封鎖が失敗ともあるけどオービスとかにがっつり映るよね普通

一帯が不自然にも停電を起こしましたとかでどうか


第一話2

機体の詳細を描写するよりも攻撃が恐ろしく正確なことを匂わせるだけでいいかも

狙撃に最適な姿勢→伏せ姿勢だと思う。片膝立ちは近距離中距離狙撃向けではないか

紙一重で回避と書いてあるのにかすったと書いてある。どっちにするか選ぼう


第二話

「「」」で同時に喋っているのを表現はギャグ向けかも。

「なんだか忙しくなりそうだな」→千景の発言? 級? わかりにくい。人称をはっきり。

知る権利がある→最高機密を下の兵士に話すのは迂闊ではないか?


三話

偵察にレヴいるの? 位置判明してるなら後方から砲撃ブチ込んでから接近ではだめか


三話2

六連掃射砲→正直存在意義が良くわからん

マークスマン的な立ち位置にしては取り回し悪いし威力弱いし。狙いもつけにくいし。なにを想定している?

脱兎のごとく→向かっていく時の表現としてはちとおかしいような?

場面がぶつ切りすぎ・視点切り替わりすぎて読んでて気持ちが続かない。場面転換は少なくするべき

敵が突然あらわれたのはいいがご都合主義的なものを感じる。

レヴが8m-9mくらいのの巨人で運搬に専用車両を使っているなら目立たない訳がない

指令の発言として戦争というよりデフコンがどうのとか法律がどうのとか非常事態宣言とかを言わせた方がいい。戦争は戦争でもシビルウォーなんで下手に戦争発言はよろしくない


4話

・東京で決起がない

むしろ東京での決起のが効率がいいというのはオウム真理教が証明してくれてる。理由づけとして弱い。自分ならば生物化学兵器を撒いたり橋を爆破している。

関東圏でこんだけ戦闘があれば北海道を守ってるであろう方面軍が戻ってきそうなもんだけど

・空港占拠 航空機に爆弾乗せて首都圏落とし放題だぜ!


4話2

キャラが出まくってるけどそのあと唐突に死を迎えたりするので、印象に残らない。尺の取り方として彼らとの生活と日常があったほうがいいかもしれない


5話ロキ

・暗転 →場面を切り替える的な意味で使うのが普通。照明が落とされたとかのほうがいいかも

・配置が完了してからの通信はまずいような 通信は封鎖してせっかくなのでレヴのハンドサインとかで合図はどうか

・フェンスそのまま突き破ればいいんじゃないか

・金切り声のような

・乗れる 強調する必要あるのかな? いらない?


5話2

・四肢を貫く 手足という意味になるので、手足オンリーを撃ち抜かれたのか?

・右腕部を直撃し爆発する。 →を? に粒子砲の直撃を受けた、などに書き直すべきか

・円月の背部からコクピットブロックが勢い良く射出→倒れていたら射出できなそう。メックウォーリアという作品のロボットは上に射出される方式だった。

 これなら倒れても射出できるが、どうだろうか

・ロキが姿を見せる 撃てよ。意図的に見逃した疑惑で暁の門シンパ扱いされてしまうのでは


6話1

独白で行間はさみすぎてる感じはある


6話2

・南雲が、昔よく言っていた。→そこの描写が足りないせいで唐突に死んだように見える

・場面転換早すぎないかな あるいはロキ視点で一話にするとか

・スルトさん目的が曖昧すぎるよ


7話1

・反レーダー装甲 →? 電波吸収剤的なもの? パッシブステルス? 普通にステルスなんとかでいいと思う


7話2

・室内が明転した。→明転だと意味合いとしておかしい

・以上が、現在把握されている敵の情報だ→カタログスペックを含むデータから弱点くらいはわかるはず。教えて欲しい。

 先行試作型ということは何かしら欠点があるはずだし

 F-15イーグルの試作機YF-15も初飛行時に不具合を起こしている。

・小口径拳銃(9mm)言うほど小口径か? 5.56mmのもあるくらいだし。普通に拳銃でいいと思う

・ライター投げんと普通に撃てばいいのでは


8話1

・第五十四隊の新入隊員歓迎会→おいしいイベントを飛ばしちゃってるよ! やっぱり一話くらいこういうの欲しいよ!


8話2

・一撃必殺は難しいが グリューエンラケーテとはなにを想定してる装備なんだろう。

 装甲の薄いであろうレヴ相手にさえ必殺にならないんじゃ正直いらないんじゃ?

・EMPマイン システム落ちたのに通信はできるのか?

・通常の殺傷地雷 対戦車地雷 あるいは対R(レヴァンテイン)地雷と書いたほうがいい

・スルトさんのかませ度が急上昇している わざとらしすぎるのでもうちとなんとかしよう


9話1

・対装甲ライフル弾 AP弾とかでいいと思う


9話2

・電磁パルスなのかEMPなのか文言を統一するべき

 説明文が破綻(なら普通のグレネードでも同じじゃないかなと)してる気がするので運用方法を考えるべき

 敵の偵察機材を潰して少数で突入する用とか

・脱兎の如く→二度目。逃げるイメージの強い用法なので別の表現のがいいかも。あるいは一気呵成に、とか

・ステンザは慣性の働くまま、しばらく先にて伏し、爆散した。→? ステンザは慣性によってしばらく進み、爆散した のがいいかも

・電磁パルス地雷→EMPマイン? 単語は統一するほうがいい


10話1

・真にこの国を導いていくべき存在がどちらであるのか。それを決めるためだけに、彼は力を行使していた。

 テロというかここまでくるとクーデターなので、いかに民衆を惹き付けるかがキモになる。

 民間への被害がでかすぎて反対意見が多数になって絶対に計画が破綻すると思う(エジプトとか見てる限りそう思った)

・人として成熟していることを →女性として、のが艶かしさを出せそう。人として成熟だと意味が違ってしまう。

・電子パルス地雷→EMPマイン? 電磁パルス地雷? 単語は統一するほうがいい

・日暮昭二の過去 再序盤の関東事変での活躍をもう少し出してあげると説得力が出そう

・重厚→重圧、と書きたかったのではないか


10話2

・確実に敵機の急所──関節部を撃ち抜いていく→正面装甲を抜けない狙撃銃? たしか序盤で長距離から装甲抜いていなかったか

・オーディン 使いこなせていないワンオフ機でしかも本人の得意技術が使われているでもない

 いっそ別の機体に乗せるか、乗せる理由が欲しい。

・無駄弾にしかならない可能性もある→牽制・制圧射撃にはなるし、掃射砲の掃射の意味合いだとむしろ適当に撃ち込むのが正解ではないか


11話1

・C-4 C-2爆弾のがいいと思う。SWATも使ってるよ


11話2凶宴

四回の場面切り替えはちと多いと思った


12話1

特に気になるのはなかった


13話焦土1

・放たせる 放つでいいと思う

・大きなそれと成し 曖昧すぎる 刃と成し、とか凶暴さを出したいなら顎(アギト)とか

・最有効射程外 →? 有効射程外でいいと思う。さっきまでの敵集団が数十m。さらに接近してやっと有効射程と考えるとやっぱりオーディンいらなくね

 あるいは電熱が高すぎて弾頭がプラズマ化して瞬間的に蒸発でもしてるのかもしれないけど


13話焦土2

特にない


14話開始1

・アニメやドラマの手法で同じ場面を冒頭に差し込むのはいいけどコピペじゃなくてせめて描写くらい変えるべきではないか

・最接近→再接近?

・炸裂弾→榴弾?


15話咆哮2

・通常であれば相手の位置が把握出来ようとも、遮蔽物があればもちろん攻撃など敵わない。→?? 遮蔽物によって攻撃が届かない? 表現をシンプルに

・難であろうと→困難であろうと?

・貴方方→重なると美しくないので あなたがた とか あなた方 など読みやすくしたほうがいいかも


最終話シュウチャク1

・システムダウン 衝撃でダウンじゃ信頼性低すぎないかしら。衝撃で気絶しちゃったとかのほうがいいかもしれない

・火薬→炸薬のがいいと思う


最終話シュウチャク2

・手汗で滑りそうになりなる→滑りそうになる?

・鍔迫り合いが解け、連撃を浴びせようとする『日輪』と『月光』の剣閃。メリッサのフェンサー・ブレードはそれらをいなしていく。

 →表現がわかりにくい

・剣閃 多用しすぎている。他の単語に切り替えるべきか

・お前を殺すのは、この俺だ →かっこいい

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