第221話 拾ってくださいとはなんぞや


 はいどもども~。

 なんや涼しくなったかな? と思ったらまた夏の気温に逆戻りな今日このごろ。運動会の季節でもありますが、みなさんどうぞ熱中症にはお気をつけて(と10月になってまで言うことになろうとは思わなかった!)。


 さてさて。

 前にも一回書いたことがあったかと思いますが、ダンナは唐突に、ほんま唐突に「●さん、捨てないでね……」と言い出す人。


 先日も休みの日の午後にベッドで半分昼寝する感じでぼへ~としていたら、てくてくやってきてそばに寝転がり、ちょっと丸くなってクスンクスン言い始める。もちろんウソ泣きです。


「●さん、捨てないでね」

「なんで捨てるねんな」


 よおわからん人や。なんや突然不安になるんかしらんけども。

 ほんでしつこいねんて。


「ちゅうかアレやね。捨てるっちゅうか、私がおらん~ってなったらアナタの場合、自分でトンテンカンとミカン箱みたいなんつくって、みずから『ひろってください』て書いてそこに入って、道端でめそめそしてそうやね。『●さんが、●さんが~』って」


 ほんで道ゆくみなさんに遠巻きにされるやつやね。

 子どもづれのお母さんとかに「目を合わせちゃダメ!」とか言われるやつやね!

 ぽっちゃりした小柄なおっさんが「拾ってください」て書いた箱に入ってメソメソ泣いとる図が目に浮かぶ……(ふつーにかわいいだけやんけ・苦笑)。


「あ~。ほんでおまわりさんに連れていかれるんやねー」とダンナ。

「ていうか、それやったら私にチョクで警察から電話かかってくるやろ。『お迎えにきてください』て」

「ああ、なるほど」

「『いやです』って切るけどな!」

「えええ~っ!」


 ウソ泣きでまたメソメソするダンナ。

 いや冗談ですよ?

 そんなことになる予定はこれっぽっちもないし。

 糖尿病の方も、順調にだんだんよくなってきてるみたいやし。


 そろそろちょっとぐらいは涼しくなりそうなんで、涼しくなってきたらウォーキングを始めようかと、運動靴まで買ったし、ダンナ。

 歩くときにはもれなく私が隣におらんなアカンみたいですが(笑)。

 ま、一緒に体力づくりでもしましょうかねえ。


 ではでは!

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