第169話 お尻グリグリ楽しいでとはなんぞや
こんにちは。
前回が胃カメラの話でしたが、今回は前々回にちょっと言ってた大腸内視鏡検査のお話です!
どっちも内視鏡ですねえ。はああ。
お腹の中をカメラで見られるのん、ほんまかなわん。
あ、ここのとこ病院の話ばっかですんません。でもまあ別に暗い話ではないんで、よろしかったらちらっと見ていってくださいな。
実はわたくし夏休みには、ただでさえあれやらこれやら病院にいったり職場の集団健診やらあって、検査が沢山つまっておるのですが。こないだ歯科の定期健診にもいってきたし。
今回は主治医の先生から「5年以上前にポリープ取ってはるんやったらそろそろ検査しときはったほうが」と言われましてですねー。
もうイヤイヤ承諾いたしまして。ほんまイヤイヤやで。
胃カメラもいやですが、大腸の内視鏡検査もかーなーり、イヤですもん!
ご存知のかたはご存知やと思いますが、事前に飲むあの大量の下剤がすんごいしんどい。多ければ二リットルとか飲まんならん。しかもまっずいし。
なんか苦いような酸っぱいような、微妙で変な味なのよね~。
検査の日程は胃カメラの十日後ぐらいを予定していたので、その日に向けて渡されとった指示書の通りに少しずつ食事を柔らかいものとか、刺激(辛さとか繊維とかね)の少ないものにしていって、前夜は8時までで食事は完了。
あとは水分のみで、9時に錠剤の下剤を飲み、就寝。
いよいよ当日を迎えました。下剤のおかげで朝から3回もトイレに行く。
その日はもちろん絶食で向かいます。
あ、そうそう。
この飲料形式の下剤なんですけどもね。もともとは粉のやつで、それを二リットルの水に溶かして飲むのです。特別な透明のビニール容器で作る使用。
家でやってこられる人は家で飲んで、それから病院に来ることもできます。まえにダンナがやったときもそのパターンで、家で飲んでから行ってました。元気な人やったらそれで十分です。
でも私、胃カメラのときのことがあるんで。
「途中で気分悪くなったらどうしよう」っていう不安が大きくて「やっぱり病院で飲みます、お願いしますう」って予約してありました。
ということで、看護師さんに導かれてまずは血圧の検査。それから専用の部屋へ通されて飲み方の説明を受け、いよいよ下剤飲み開始。
コップに一杯(180ml)を10分ぐらいかけてゆっくり飲みます。それを2回やったら、コップ一杯の水をまた10分かけて飲む。これを1セットとして、まずは3セットやります。
これで大体、下剤が1リットル飲めたことになります。
ちょっとここから
結局これのなにが大事かっていうと、その際に出る便の状態が綺麗な透明になること。
固形物やカスやらがちょっとでも残ってると検査ができないんですな。
最初のうちはちっともトイレに行きたくなんかならないんですが、2セット終わったぐらいのところからどんどんトイレに行きたくなります。腸がもうぎゅるぎゅる言うて、下痢の超ひどいやつみたいな感じ。
ゆえに部屋はトイレがすぐそばにある仕様。当たり前やね(笑)。
さてさて。
実は私、案の定というか予想通りというか、途中ですんごく気分が悪くなってしまいました。
飲んでるうちに頭がくらくらして吐き気がして、どうにもこうにもしんどくて飲めなくなってしもうたんです。
薬の袋にも「○○の症状が出て気分が悪くなったら飲むのをやめて、すぐに医師の判断をあおぎましょう」とあったので、躊躇せず看護師さんを呼ぶ。
お隣でもうひとり、同じように飲んではった方があったんですが、その人はなんもなってないのに一人ストレッチャーに乗せられて別室へ運ばれ、しばらく休むことになっちゃいました……。ああ、なさけない。
体が安定してないと、人に迷惑かけるし自分自身がなさけなーくなっちゃいますよね。しょうがないねんけど、なんや悔しい。
主治医の先生も来られて、血圧そのほかはそんなに異常がないので、ちょっと休んだら再開ということになりました。
それでまあ、その後なんとかかんとか1リットル弱飲んで、便の状態を何度も看護師さんにチェックされ、しまいに写真を撮られてようやく「検査オーケー」をもらいました。
もうここまでで十分やりきった感じ(笑)。
でも大事なのはここから。ここからが本番です。
実は午前早くから行ってましたけども、私の検査そのものは午後からでした。
それでだいぶ待ち時間がありまして。その間、妙に寒くて困りました。見たら腕が赤紫色のアミアミでいっぱいになってた。こんなん初めて見たかも。なんか皮膚病みたい。
実際は毛細血管が浮き出て見えただけですけどもね。つまりそのぐらい寒かったようです。
看護師さんがもってきてくださったタオルケットにくるまって何時間か待っている間に、家で下剤を飲んできた患者さんがつぎつぎ先に呼ばれて検査していきます。
やっと呼ばれたころにはもうすっかり疲れていましたが、いやあ。さすがは本番。やっぱりアレコレありました。
こちらは人によってほんと、痛かったりまったく平気だったりするそうなんですけども、私はわりと痛かったかなあ。腸の狭いところをカメラが通る時が特にしんどいみたいですね。
でもまあ、点滴で鎮静剤が入っているので途中からは朦朧としていて、半分夢見てた感じでした。
先生方の声はよく聞こえてて、でも見えているのは夢の……なんかカラフルな着ぐるみを着たウサギさんとか熊さんとかやった気がする(笑)。
「あっ、あったあった。これもやなー」
「おっ、そこそこ。いくよー」
「はいここ!」
と言いはった瞬間、腹の中でプチっと熱い感覚が走る。
ポリープ切除術をしているらしい。
腸の中にポリープを見つけると、棒の先の輪っかみたいなんでキュッとつまんでぷちっと切除するんですな、あれ。
「あっ、ごめん抜けた。もう一回いくよ~」
「う~んと……よしここだ」
「そりゃっ!」
「よしっOK。あ、ここもあるなあ」
「いくよ~」
「は~い」
なんか先生方、全体的に楽しそうでした。
楽しく仕事できるのってエエね! グッドやね!
まあこんな時期やし、医療関係者のかたがたが色々大変なんはわかってますが。
って変なことを考えながらふわふわ半分寝ておりました(笑)。
結局ポリープ4つもあったらしい。
詳細な検査結果はまた後日ですが、とりあえず私の仕事は終わりました。
鎮静剤が抜けるまでしばらく休んで帰宅。
朝イチで来たんですが、すっかり夕方になってました。巡回バスももうなくなっててタクシーも待ってないし、ちょっと泣きそうになったけど、普通の市バスに乗って帰りました。
実はなんか翌日から微妙に発熱して非常にだるくなり、イヤな感じになりましたけども、いまはもう平気でーす。
大腸検査っていうと、毎年くる検便のお手軽なやつがありますが、あれだけではなかなか初期の異常は見つからないそうで。いや、やるやらんで言うたらやっといたほうがええんですけどもね。
ポリープ自体はそんなに有害ではないことが多いみたいですが、それがそのままガン化することもありますし、検査はしといたほうがよいらしいです。
いや、イヤやけどね! 下剤嫌い! うわーん!!
あ、そうそう。
ダンナのエッセイやのに、今回ダンナについてまったく言及してなかったすんません!
ダンナは最高でした。
前日あたりから食べられるもんが制限されてきて、柔らかいもんとかうどんとか、プリンとかになるって言うといたんですが。ちゃんと事前にそれを買うて準備しててくれました。
術後もしばらくは、あんまり刺激物とか繊維の多い食事、激しい運動や旅行なんかはできないので、私と相談しながらあれこれメニューを考えてくれまして。
さらにさらに、私の代わりにリングフィッ○アドベンチャーもやってくれとりますし(笑)。
リングフィット○ドベンチャーは、わたくしエクストラステージとマスターステージはコンプリートしましたんで、残ってるのはノーマルステージの難しいクエストのところのみなんですが……これがほんま難しい!
「マスターやるより難しいってなんなん!」っていつも思う。
ほんで、ダンナが代わりにちょこちょこやってくれとるんです。
めっちゃ嬉しい。
ありがとうダンナ! めっちゃ愛しとるで~。
ではでは。
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