第114話 唇イタいとはなんぞや

 はいこんにちは。

 なんだかんだでまたこちらへは「ぽっちゃり」でしか浮上しなくなるわたくし(笑)。

 なにか思いつくと舞い戻ってくる所存ですので、どうぞよろしくお願いします。


 さてさて。

 なんや4月やいうても朝晩寒いですなあ。

 うちなんか山の上やから、余計に寒い。下界より二度ぐらいは低くなるし。

 こたつなんか、まだ普通にリビングに鎮座したはる。


 そんな季節の変わり目やからかなんなんか、このところわたくし口内炎アフタができておりまして。ちょうど唇の裏側のとこ。歯が当たったり、ちょっと酸っぱいものや刺激のあるものを食べるとめちゃ痛い。

 ほんでここしばらく、なんやいうたら「痛いよう、痛いよう」言うてたんですわ。


 ダンナは新しい職場での仕事が始まりまして、私よりはちょっと遅く家を出ていきますが、相変わらずお弁当を作ってくれてます。ムスメは買って食べたり友達と学食に行ったりで、お弁当はなし。


 その朝も、特になにごともなく、作ってもろたお弁当をもって普通に仕事へ出掛けました。

 お昼休みになってお弁当を開ける。

 口の中が痛いので、食べるのにもめっちゃ時間かかる。情けなさがハンパない。

 ほんで、何の気なしに水筒のお茶を飲みました。

 実はこのお茶もいつも、ダンナが水筒にいれてくれております。まだちょいと寒いので、大体は熱々のお茶です。

 熱かったらまた唇が痛いので、そろそろと用心深く飲みかかる私。


「……ん?」


 なんや違和感があって、わたくし、はたと止まりました。

 はい、熱くないんです。冷たいと言うほどではないのですが、適度にぬるい感じ。


「え……もしかして」


 ピーンとくる私。

 すぐにLI○Eでダンナに確認しました。


「もしかして口内炎痛い痛いいうてたから、気を遣ってくれてたん?」

「でつ」


 サムズアップのスタンプ。


 ひええ! マジかい!

 なにそれ、天才か。


 ようそこまで気ぃ回るなあ。

 もうね、尊敬しかないっすね!

 私もそのぐらい色々気遣いのできる人になりたいもんです。べつに決して悪意はないねんけど、私はなーんや気が回らんやつなもんで。基本、ぼーっとしとるし。


 あ、もちろんお礼は言いましたよ?

「天才!」も言うておきました。


 まあそんなこんなで、口内炎はまだ口の中に鎮座ましましておりますが、心は温かくなったお昼休みでしたとさ。

 むひょひょひょ。


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