第110話 胃カメラうげーとはなんぞや

 はいこんにちは~。

 学校は春休みの時期になりました。今年はだいぶ桜の開花が早かったように思いますが、皆様お住まいの地域ではいかがでしょう。


 さてさて。

 春休みといいますと、私は個人的にはギリギリまで蔵書点検を頑張りましてですね。

 それでようやく春休みとなるんですが、そこで毎年、体のメンテナンスもすることにしております。今年は歯科には行っておりませんが、あちこちガタが来ているなと思う部分をあちこちの病院で調べてもらったり、定期的な検査を受けたり。

 

 ということで、今年もまた甲状腺のエコー検査と胃カメラを受ける予定になっておりました。甲状腺エコーは別にどうということもなく、仕事帰りにさっと行ってさっと受けて帰宅しました。


 んが。

 問題は胃カメラでした。

 まあねえ。あれ、好きだって人はあんまりいないのはわかっとるんですが。

 わたくし、あれにはほんと、ええ思い出があらへんくてですねえ。

 ちょうど二年前、帰ってきて少し落ちついたかなと思った頃にいきなり戻してもーて寝込んだし。ほんま救急車呼ぼうかと、ひょっと考えたぐらいにはしんどかった。そのときはムスメしかおらず、かなり不安にさせてしまいましたし。

 昨年もやっぱり、検査後はずっと家で寝ておりまして、あとが使いもんにならず。そのまま仕事に行こうかなんて、まあ無理。

 そんなんなんで、今年もだいぶ前から「あーもう、いややなあ、いややなあ……」と思いながら検査の日を迎えてしまったのです。


 食事は前日の夜九時まで。あとはお茶か水のみ。

 翌朝も食事はせずに、そのまま病院へ向かいました。

 私がかかっている病院では、胃カメラがまだ口からのものしかありません。近頃では鼻からのものも多くなっていると聞きます。口からよりは、鼻からのほうがだいぶ楽だとも。

 んでも、その病院はまだやったんです。

 ここんとこ、大々的に病棟を改装してすごくきれいな建物になってきているのですが、その予算があるならば、ちょびっと胃カメラに回してくれても……なんて思ってまいますが、まあしゃあない。

 ある程度、覚悟を決めて受けて参りました。

 比較的マシに終わって、少し休んでからバスに乗り、あとは徒歩で自分で帰ってくることもできました。


 そこまではよかった。

 あとがダメでした。めっちゃめちゃダメでした……。

 一応横になっていましたが、だんだんと気分が悪くなり。

 しまいに慌ててトイレへ駆け込み、ひどく戻しました。

「二年前の再現!?」と思いきや。その後も時間を置いて、何度も何度ももどす。昨夜から何も食べてないんやから、出るもんなんぞない。もう胃液だけ。

 もう、ほんっとーにしんどくて、どうしようかと思いました。節々も痛くなり、おかしいなと思ってはかってみると発熱もしていました。


 さて。

 ここで、ここ数か月プーであり、家にいるダンナの価値が大いに発揮されました。

 ダンナ、いつものように甲斐かいがいしくクルクルと世話を焼いてくれまして。

 最初の何回かはトイレに駆け込んでいた私のところへ、キッチンペーパーを敷いた洗面器を持ってきてくれ、戻すたびに取り換えてくれ、「胃液ばかりになってるとしんどいから、塩なめ」と、小皿に塩を入れて持ってきてくれました。

 戻している最中には背中をさすってもらいました。


 夕方になってようやく少し気分がマシになり、「なんか食べられる?」ときかれたので「お粥さんがいいですう」と、へろへろしながら返事を。

 もちろん、ささっと作ってもらえました。


 ……幸せですね。

 こういうときには特に噛みしめますわ、ほんま。

 少なくとも実家の父や弟どもにはこんな芸当はできませんし(当たり前や・苦笑)。


 というわけで、やっぱり家族の看病ぐらい、顔色変えずにささっと動いてできる人と結婚すべしやで~、若いみなさん。

 と、思った日でした。

 ちゃんちゃん!


 今回は明日もまたすぐ更新する予定です。

 よろしかったらまたお付き合いくださいませ~。

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