第47話 手のひらサイズとはなんぞや


 こんにちは。

 前回「夏休みも終わりですね」とか書いていましたが、もう秋も半ばといったところ。朝晩が寒くなってまいりましたね。

 皆さまお元気ですか?

 通勤中、ごほごほ咳してる人をけっこう見かけるようになりましたし、みなさんもどうぞお気をつけて。


 さてさて、うちのぽっちゃりダンナは、この7月にまた無職プーになりましてですね~。

 いやもう、困った困った。それからずっと職探しをしておりますが、まーだ次の引き取り手が見つかっておりませぬ。


 だもんで、今や彼は我が家の押しも押されもせぬ「主婦」もとい「主夫」になってもーております。

 このエッセイをお読みくださっている皆様はよーくご存知のとおり、まあ家事はすべてパーフェクトにこなす男なので、私は後顧の憂いなく毎日仕事に行けております……って、それなんかチガウやん!(泣)

 私の給料では、ダンナとムスメを養うとこまでは無理なんですってば。もう!


 よろしかったら、どなたか拾ってやっておくんなまし~。

 もうほんま、お願いします。


 さてさて。

 ほんで、今は面接のない日には絶賛家で家事やらゲーム三昧やらのダンナ。

 でも、お忘れじゃありませんよね?

 ダンナはもう、めちゃめちゃなさびしがり屋さん。

 ムスメも私も学校や仕事で家を空けている日中は、そらもうさびしくてしょうがないみたいです。


 そして朝はほとんど毎日のように洗濯物を干しながら、

「今日の晩御飯なんにしょう……? ●さん、なにがいい?」

 って相談される。

 もはや完全に主夫! まぎれもない主夫!

 いや仕事してたって夕食つくってくれてたのはダンナだったので、大して変わってないとも言うが(笑)。


 ほんで、タイトルの「手のひらサイズ」なんですが。

 この間、ふと思いついて言ったんですわ、私。


「そんなさびしいんやったら、もういっそ、私のカバンに入って一緒に仕事いく? 手のひらサイズやったら入れていけるんやけどなあ」って。

「うんうん、行く!」


 ってソッコーで目をきらきらさせて返事される。

 いや冗談ですがな。

 怒られますがな、生き物なんかつれてったら!


 でもまあ、かわええでしょうねえ。

 ぽっちゃりぷりぷりした手のひらサイズのダンナ。もみもみしたらアルファー波とか出てストレス軽減できそうやし。

 仕事先でExcelを使うことが多いのですが、ときどき「これ、どうやって操作するんやっけ?」ってことがありますでしょ。え、ない? 

 はあ、まあそういう優秀なかたには分からん悩みですな、これ。

 ともかく、そんな時かてすぐに聞きやすいし。

 だって職場で一番そういうことに詳しい人が、めっちゃ気難しいおっちゃんやねんもん。

 ありがち! 超ありがち!


 で、「あれ?」っと思ったらすぐに手元のダンナに聞くと。


「ねえねえ〇さん、このシートとこれとくっつけたいとき、どーするんやっけ」

「だからグー〇ル先生に聞きなさいって!」

「えー。だってめんどくさいねんもん」

「いや、あのねえ……」


 とかぶつくさ言いつつ、嬉々として教えてくれそう。

 便利やん! それええやん! 

 ありやね、あり!

 と、ちょっと本気で考えました。


 「妄想もタイガイにせえ」っていうお声が聞こえてきそうや。

 そもそもそんなん、同僚のかたに見つかったらエライことやし。

 わははは。

 

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