果てない我が道を行く
苫米地之歩
第1話 夢見る場所で
「おい。ここはどこだ。」
私は声を大にして叫んだ。
無情なほどに何一つかえってこない。
空は曇り、黒い雲が目の前を急ぎ足で過ぎ去る。あー、日曜日が終わろうとしている。
夕方4時になると聞こえてくるチャイムの音。机に散乱した真っ白なレポート用紙。
この有様では「明日は明日の風が吹く。」とスカーレット・オハラも言ってはくれそうにない。来てほしくない明日など、来なければいい。投げやりである。そして、こうつぶやく。
「神様、哀れな私めに有意義な時間あともう少しだけ・・・」と。
ここはそう、我が布団の上。
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