第145話「祖父と初代2」
スマートフォンからこんにちは!
2時間一本勝負の結果をどうぞ!
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マモルン視点~~~
「ん? マル。香澄とミリアムちゃんいなくない?」
先ほどからサポートマスコット(自称)マルが戦闘に介入して来るせいで状況把握に一杯一杯になって居たので気づかなかったが、何故か俺だけ戦場に置いて行かれたようだ。
「マモルン、気づいてしまったようだね……」
「いや普通、気づくわ!」
思わせぶりな大福型マスコットに思わず突っ込んでしまう。
「賭けはこのマルの勝利となりました!」
「は?」
「ご主人様とカケをして居たのです『流石に仲間が次々と転移していったら鈍感系ts返信美少女マモルンも気づけるのか!?』と」
「鈍感系!? ts付いてなかったら昔のヒーローっぽい! 性的表現が難しかった時代の苦肉の策!」
「……現実では残念系の童貞君が多いそうです。マスターの知識によると」
うん。あとでこいつは潰そう。
「かっかっか! 面白い話をしておるではないか!!」
モンスターを吹き飛ばしながらマイルズの祖父が現れた。いつから居たのこの人。一時、勝おじさん(マイルズ)が拐われた際に一緒に行動したことがあるけど、俺苦手なんだよな……この人。
「して、そこの大福君。我が孫マイルズとどのような物を賭けたのかね?」
敵魔術師が放った魔術を、魔法ではなく単なる力の放出で弾き飛ばすマイルズ祖父。人外な上にどこか人を惹きつける性格。豪放磊落を地でいく。いわゆる俺が苦手なイケメンな人種である。
「『マモルン活躍権』です。当初は勝さん1号と変態王子殿がいらっしゃった際の賭け事でしたが」
「うむ、わしらは『イレギュラー』か?」
「はい」
「かっかっかっかっか。良い良い。その賭け事わしも認めよう。しかし『イレギュラー』はこちらだけとは限らんぞ」
そういうと異世界宗教の方へ腕をふる。同時に放出される光の魔法。その魔法は着弾と同時に爆発、その後なぜか大地が隆起しモンスターを何体か巻き込んで大地に戻る。曰く耕運魔法だとか。こんな強引な耕運あってたまるか。
「さて、若人よ。お主にはあちらの赤いトカゲを相手にしてもらおう」
「流石ですね。マモルンは脳筋がすぎるので多人数戦はにがてだったのですよ」
「では主らの幸運を祈る」
そう言うとマイルズ祖父はまるで散歩でもするよう軽い足取りでモンスターと異世界宗教過激派達を薙ぎ倒してゆく。
「……なぁ、マル。流石に龍は無理くね?」
「そんなことはないですよ。本来スーパーモードはマモルン単体で亜神と戦える仕様です。亜神と同程度の龍ぐらい渡り合えるのです。本来」
「……くっ、うちのマスコットが辛辣」
「『くっ殺』頂戴しました。契約に従い香澄様にデータを提供いたします」
……こいついつの間に悪魔と契約してやがった……。
「冗談はさておきまして」
「本当に冗談なんだよな?」
「そんなこともあろうかと! と事前に想定&対策しておりました。求田帝的にはマモルンがダンジョンで遊んでいる間に! このマルが! マスターから連携された新技術を用い。マモルンの能力を進化させました!」
「おい、話を逸らすな、おr「このマルが! 戦闘に不慣れなマモルンのこと思い!」……、そっそうか、そこまで言うなら……」
「……私が言うのもなんですが……マモルン、悪い大人には気をつけてください……」
「いや大丈夫だって」
「悪い大人の方が『過剰報復にあい必要以上の地獄を見る』そんな光景が目に浮かびます……」
俺の肩の上で遠くを見るマスコット。
「それは香澄の事を言っているのか? わかるけど、そこまで香澄も悪いやつじゃないぞ」
「香澄様だなんてマルは一言も申し上げておりませぬ」
おい。後半。言葉を作って棒読みか?
「それよりマモルン! 異世界航行船と龍を遮っていたスモークが晴れるよ! 今こそパワーアップの時間だ!!」
いつも強引だな。こう言うところが製作者の勝おじさんにそっくりだな。
「一緒に叫んで! めーっくあっぷ!」
「え、言わなきゃダメ? おれいわなくt「めーくあっぷ!」……はぁ、めーくあっぷ!」
強引である。
まぁ、どうせこのあと女児向けアニメの決めポーズとかが「ユニコーーーーン!!!!!」……それは予想してなかった!
そして俺は叫んでないのにマルはスライムのように伸びるとおれにまとわりつく。若干気持ち悪い。変形後の格好は昔美少女に機動戦士⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎の装甲を着せたアニメがあったらしくそんな感じになっていたと後日聞いた
「さぁ、NTDは発動済みです! ビームマグナムをぶちこんで龍化した偽ドゥガを穴だらけにしてやりましょう!!」
マルの声と同時にバックパックのブースターが噴射(暑く無いんだよな……あとで聞いてみたら『粒子です。gでnっぽい粒子です。人体には無害です!』とか言ってた……『害がない』その点だけはこのマスコット信用できるんだよな……)
「しょうがねー。やるか……」
この時俺は最強の敵を押し付けられた。と勘違いしていた。
まさか現在出揃っている戦力に対して『また』『互い』に、奥の手があるなんてものがわかるほど、俺は人生経験を積んでないしな……。
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