温泉街のヒノエちゃん

第13話

「楽しそうだねー。僕も一緒に入れてよ」

まだ少し酔いの残っていそうな法師さまの声。足元のフラつきや顔色は元どおりになっていた。

「あ、法師さま生き返った！お風呂凄いよ、キラキラしてる！」

ヒノエは浴槽の片側に身を寄せ、手を差し出して法師さまを誘い込む。法師さまもごく自然に、湯船のヒノエの隣に浸かった。ザバァ、と、豪快な音を立てて大量の湯が溢れる。

「ザバァしたお湯も、キラキラしてるー！」

珍しいものに目を輝かせ、はしゃぐヒノエの胸元に法師さまは手を伸ばし、包みこむようにそっと揉む。柔らかく手触りの良い乳房の感触に、興奮は高まっていく。

「はしゃぐのも良いけど、僕とも遊んでよヒノエちゃん」

「はふ……もうっ、触ってんじゃん」

「その先も、よろしくお願い申し上げます」

乳房を揉まれた仕返しと言わんばかりに、ヒノエは法師さまの下肢に手を伸ばし、男性器を緩やかにしごいていく。すぐに硬く反応する法師さまのその部分に、ヒノエは悪戯な笑みを浮かべた。

「ぐでんぐでんに酔っ払ってたから、勃起しないかと思ってた。ちゃんと反応してるね？イイコ、イイコ〜」

先端を人差し指の腹で優しく撫でては小さな入り口に爪を軽く立てる。

「んぅっ、くすぐったいって」

「悔しかったらやり返していいんだよ？法師さま」

「どちらかって言えば、僕はヒノエちゃんに悪戯したいんだよねぇ」

法師さまはぼやきながら座り直し、湯船の中でヒノエを後ろから抱き締めた。首すじをペロリと舐め、ヒノエの乳房や下肢を優しく愛撫していく。

「ふぁ……あぁ……」

性感を刺激され、ヒノエは身を捩り甘い声を出す。法師さまの手のひらは、ヒノエの男性器を緩く撫でた後、その下についている女性器を撫で、おし拡げる。

「あぁ……はっ、そこ、はぁ……んっ、はぁっ」

「大丈夫、ココ弄られて気持ち良くなってる時、ヒノエちゃんは間違い無く可愛い女の子になってるんだから。気持ち良くなっちゃおうよ、ね？」

元から可愛い女の子になりたいという願望の強いヒノエにとって、どんな言葉より魅力的な台詞に、自然と感度は増していく。

「ひんっ、あぁっ、あっ、法師さま……そこぉ、気持ちいいよぉっ」

開かれた淡いピンクの花びらの中心に指先が入り込んでくる。男性器の裏スジまでも同時に指先で撫で上げられ、発情しきったヒノエは浴室に甘ったるい声を響かせた。

「ヒノエちゃんは、どっちでも気持ちよくなれる身体に、感謝しなきゃね。僕の倍は楽しめちゃうんだからさ」

「法師……さまっ、どっちもは……あぁんっ、ダメっ！ダメだよぅ、すぐイッちゃ……ぅっ！」