脚本家の人は原作を尊重してください!

 今日(※執筆時)の地元はズゥゥゥンと曇っております。室温は執筆時で13.5℃。曇っているのでさみいですな。むう。

 昨日は冬型の気圧配置が次第に緩み、雪の範囲が狭くなったようです。九州から近畿にかけて日中は広い範囲で晴れたみたいですね。今日は日本海側や山沿いを中心に雪や雨の降る所もあるのだとか。冷えすぎないで欲しいものですね。


 能登半島地震の復興はまだまだこれからですけど、高市経済安全保障担当大臣が、大阪・関西万博の延期や縮小を岸田総理に進言していた事が明らかになりました。能登半島地震の影響で、大阪・関西万博の仕事を請け負っているゼネコンの資材や人手が不足しているため、万博の延期や縮小を総理に申し入れたのだそうです。

 こう言う意見を言う大臣も必要ですよね。今後、この問題がどうなってくのか見守っていきたいところです。


 さて、昨日は、能登半島地震で大きな被害を受けた石川県七尾市と穴水町と志賀町の3市町で一般の災害ボランティアの受け入れが始まったり、JR東海が東海道新幹線の車内にある喫煙ルームを3月15日に全て廃止すると発表したり、ウーバージャパンが4月から『ライドシェア』事業に参画すると発表したりと、この他にも様々なニュースがありました。


 今回取り上げるのは、日テレで放送されていた漫画原作ドラマについての話題です。脚本家が原作者の意向を無視した事が大きな波紋を呼んでいるようですね。


 1月26日(※執筆時)、日本テレビ系で2023年の秋クールに放送された連続ドラマ『セクシー田中さん』の原作者・芦原妃名子氏が自身のツイッターを通じて『今回のドラマ化で、私が9話・10話の脚本を書かざるを得ないと判断するに至った』経緯を伝えた事がSNSなどでトレンドに上がるなど大きな反響を呼びました。


 芦原氏は「この文章を書くにあたって、私と小学館で改めて時系列にそって事実関係を再確認し、文章の内容も小学館と確認して書いています」と、長文を投稿。また、ドラマが放送終了するまで脚本家と会う事はなく、監督らスタッフとも内容について直接会話をしていない事を明かし「ですから、この文章の内容は私達の側で起こった事実ということになります」と前置きしました。


 ドラマ化にあたっては、数話のプロットや脚本をチェックし、2023年の6月上旬頃に同意したのだそうです。一方、原作漫画は未完で、結末も定めていない事から『必ず漫画に忠実に』。ドラマオリジナルになる終盤は『原作者があらすじからセリフまで』用意する事も条件に『場合によっては、原作者が脚本を執筆する可能性もある』と求めたのだそうです。

 その上で『この条件で本当に良いか』と何度も確認をしたのだとか。


 ところが、毎回漫画を大きく改編したプロットや脚本が提出されており、漫画で敢えてセオリーを外して描いた展開をよくある王道の展開に変えられてしまったり、作品の核として大切に描いたシーンなどが大幅にカットや削除され、まともに描かれておらず、その理由を聞いても納得のいく返事はなかったのだそうです。


 芦原氏は作品の個性を消されてしまうならドラマ化を今からでもやめたいぐらいだと訴えて加筆修正し、7話まではほぼ原作通りとなったのですが、相当疲弊。ドラマオリジナル展開の8話~10話でも当初の条件は守られず、準備したものを大幅に改変した脚本がまとめて提出されたのだとか。

 特に9話、10話の改変された脚本はとてもヒドく、原作通りにしてくださいと訴え、改変された形ではなく、別途相談して欲しいと小学館を通じ日本テレビへ申し入れを繰り返したのだそうです。しかし状況は変わらず、時間も足りなくなり、9話以降は原作者が脚本を書く事になってしまったのだとか。


 漫画原作の実写ドラマは改変が当たり前に状況にありますよね。それで良くなるのならいいのですけど、中には中身が全くの別物になってしまう場合もあります。当然、別物になった作品は不評で終わります。それなのに、どうして未だにこんな悪習がまかり通っているのでしょうか。

 多分ですけど、キャスティングに成功すればどんな出来でもある程度は人気になってしまうのが問題なのでしょうね。そして放送後は忘れ去られる……。


 今回のドラマの脚本家は、他の仕事でも原作物では原作を改変しまくるので有名な人だったのだそうです。勿論、本件は脚本家だけが悪いと言うものではないのでしょう。ただ、原作者が原作に忠実に描いて欲しいと望み、その展開にならない場合は原作者の意志を尊重すると言う決まりを了承したのですから、好き勝手に変えていいはずがないんです。

 どうして脚本の人はそこまで我を通したかったのでしょうね。ドラマ化に関しての条件を教えられていなかったのでしょうか? でなければ、わがまますぎます。


 この記事に対するコメントでは『ドラマ化してやるって気分なんだろうな、原作者へのリスペクトがみじんも感じられない』とか『この脚本家は原作クラッシャーだと話題になっています。ドラマ化や映画化しても原作者には数万円程度しか入ってこない。内容変えてもオンエアすれば局のものだと思ってるんだろう』とか『これだから漫画の実写化ははハズレ多いのかな』などの意見が多くの支持を得ていました。

 他には、抗って闘ったの作者も出版社もすごい偉いとか、テレビ局って『自分達が上』って意識があるからと言うコメントもありましたね。


 一覧では、漫画原作ドラマに対する不満を訴えるものが多かったです。誰もがそう感じていますものね。アニメも昔は改変が当たり前でした。それが忠実にしようって流れになっていったのですよね。

 今回の問題が大きく取り上げられる事によって、今後は原作者の意向を無視した漫画原作ドラマが少しでも減ってくれる事を望むばかりです。

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