歩道に苔が放置されていて怪我をしたぞ! 賠償しろ!
今日(※執筆時)の地元はシュンと雨後曇りです。室温は執筆時で26℃。冷えるって予報でしたけど、そこまででもないですね。明日以降冷えるんかな。
予報によると、今夜以降は北海道上空に今季一番の寒気が流れ込んで10月21日~22日にかけて寒気が東北や北陸、関東北部まで南下する見込みなのだとか。北海道は今夜遅くから標高の高い峠や山間部で積雪の恐れがあるようです。
芸能人の訃報が続きます。昨日はタケモトピアノのCMでも有名だったタレントの財津一郎氏の訃報が届きました。享年89歳。こちらは長生きされた方ですね。とは言え、やはりまだまだお元気だと思っておりました。
ちょうどタケモトピアノの契約も今年の9月で終わったとの事で、何かそう言うタイミングだったのかも知れませんね。合掌。
さて、昨日は、今年度の『あしなが育英会』では希望する高校生の約半数が奨学金を受け取れなかった事が分かったり、秋田県北秋田市の市街地で男女5人が相次いでクマに襲われたり、日本大の学内会議でアメフト部員の11人に大麻使用の疑いがあると報告されていたりと、この他にも様々なニュースがありました。
今回取り上げるのは、中々の無理筋の訴えが裁判で認められたと言う話題です。お役所の怠慢と見るか、怪我をした人の自己責任と見るか……。
10月19日(※執筆時)、福岡地裁は福岡県那珂川市が管理する歩道でランニングをしていた男性が路面の『苔』に滑って転んで負傷したのは市が管理を怠っていたのが原因だと市に約1652万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、市に約280万円の支払いを命じました。
上田洋幸裁判長は、男性が転倒したのは苔が原因と認め「歩道は傷害を負う危険性が高い状態で、通常有すべき安全性を欠いていた」と判断したようです。
判決によると、2020年の8月、同県小郡市の50代男性が那珂川市の『萩ノ原峠』付近の歩道で苔に足を取られて転倒。男性は下り坂になっていた歩道を約5メートル滑り落ち、胸の骨を8本折るなどの怪我をしたのだそうです。
現場には厚いところで2~3ミリの苔が約5メートルに渡って生えており、歩道脇の擁壁から漏れた水で一帯は濡れた状態になっていたのだとか。
判決では、現場の状況について「相当前から漏水で苔が生えた状態だったと推認され(市側は)濡れた苔の存在を知る事が出来た」と認定。市側は、住民からコケに対する苦情などはなかったため「苔が生えているのは知らず、事故を予見出来なかった」と反論していたのですが、退けたかたちになりました。
また、事故後に市が漏水対策を実施した事などから「苔の除去や漏水対策などは、それほど困難ではなかった」と指摘。「(市側は)事故の発生を予見し、回避する事は十分に可能だった」と判断したのだとか。
一方、路面にコケがある事は見れば分かり、男性は避けて走る事も出来たと言う事で、男性側にも4割の過失があると判断したのだそうです。
男性は代理人弁護士を通じ「市には今後、道路の管理をしっかりと行ってもらいたい」とコメント。那珂川市は「判決文を見ていないのでコメント出来ない」と言う対応をしています。
苔の放置、苦情がなきゃそりゃ市は動かんよ。その最初の苦情がいきなり金払えだもの。市は困った事でしょう。何て言うか、段々アメリカっぽくなってきている気がします。いつの間にこんな国になってしまったんだ……。誰かが怪我をした男性に入れ知恵でもしたんかな? 有り得る……。
とは言え、アメリカほど賠償額が出なかったのは、お国柄とも言えますね。
事故後に対策が出来たからやれば出来るじゃんよ(意訳)と言うのも強引な解釈とも言えます。だって、対策が難しいから後回しにしていた訳ではないのですから。
そもそもですよ、転けた男性もそのコースをずっとランニングしていたなら、苔がある事は以前から知っていたはずです。何故転けるまで苦情ひとつ言わなかった? そこも落ち度ですわなあ。なのに訴えている。これは何かしらありそうですよねえ。
この記事に対するコメントでは『これ認めると落ち葉・雑草で滑ったが始まると思うんだが、田舎の歩道でしょ? 苔の管理なんて無理』とか『苔でコケたのか』とか『何でも人のせいにして訴える訴訟大国、アメリカ合衆国みたいになってきた感が否めない。以前にあった、スーパーの床に天ぷらが落ちていて滑って怪我をして訴訟した人がいた件もそうだったが』などの意見が多くの支持を得ていました。
他には、裁判所はバカやらかしたなとか、市は控訴すべきと言うコメントもありましたね。
一覧では、これが認められるのはおかしいと言うものが多かったです。実際、裁判は弁護士次第と言う側面もありますから、今回は弁護士が優秀だったのでしょうね。
とは言え、この前例が出来たせいで、今後無茶な訴訟が誘発される可能性も出てきました。そう言う風にならない事を願うばかりです。
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