またバラエティ番組が危険な事してる……

 今日(※執筆時)の地元はモヤッと晴れております。室温は執筆時で27.5℃。ぬっくぬくやぞ! と言う事で。まぁ晴れたらこんなものですよね。ちなみに昨日もいい天気でしたけど、全国的にも夏日の続出するいい陽気だったようです。

 GW後の天候ですが、沖縄・奄美は梅雨前線直下で連日活発な雨雲がかかる予想。西・東日本も太平洋側では日差しが少なくなり、降水量が多くなるのだとか。今年の梅雨は早くなるのかも知れませんね。


 昨日一番ショッキングだった話題は、俳優の渡辺裕之さんの死去のニュースではなかったでしょうか。享年66歳。自宅のトレーニングルームで縊死いししていたのだそうです。この言葉、私はこのニュースで初めて知りました。ググって調べてみてください。こう言う死に方にも呼び名があったんだなと驚くと思います。

 状況証拠的に言って、事故かそうでないかの判断も難しいのかも知れません。出来れば事故であって欲しいなと思うところです。合掌。


 ではまずコビッド関連の話題から。全国で20779人、東京で2320人、大阪で1243人、神奈川で1277人、北海道で1854人、福岡で1372人、沖縄で1327の感染者が新たに確認されたり、アメリカで感染死した人の累計が100万人を超えた事が分かったりと、流石アメリカはスケールが違いますね。日本は今のレベルを今後もずっと維持出来ますように。


 さて、昨日は、自衛隊の装備品を生産する防衛産業から企業の撤退が相次いでいる事が分かったり、大幸薬品が同社の『クレベリン』の広告表示について正式に謝罪したり、熊本の秀岳館高校サッカー部の暴行動画の後に出された生徒の謝罪動画に監督が関与していた事が分かったりと、この他にも様々なニュースがありました。


 今回取り上げるのは、またバラエティ番組が健康への配慮のない内容を放送していたと言う話題です。イッテQの不祥事再びとなりました。残念。


 日本テレビのバラエティー番組『世界の果てまでイッテQ!』で放送された『獲れたてのホタルイカをその場で味わう』と言う企画に対して『ホタルイカの生食は旋尾線虫症っていう寄生虫が皮膚を這う感染症になる』と危険を指摘する医療者のツイートが注目を集めています。


 問題視されている企画は、お笑いコンビ・ANZEN漫才のみやぞんによる『みやぞんが行くジャパンツアー』での一幕。富山県を訪れ、ホタルイカの身投げの鑑賞と漁に挑戦すると言うもので、番組内では夜の海岸に集まる人の映像と共に、ナレーションとテロップで『海岸に集まるホタルイカをすくい獲れたてをその場で味わう』と紹介されていました。


 このシーンについて、皮膚科専門医のScomb(@Scomb)さんが、生食による寄生虫の感染リスクを踏まえ「危険な情報を流布するのはやめてほしい」とツイート。5万超のいいねがつくなど拡散しました。


 Scombさんによると、生食をすると人の体内に入った幼虫が腸や皮膚を這い回る『旋尾線虫幼虫移行症』と言う感染症を引き起こする恐れがあるとの事。Scombさんの約20年の臨床経験の中で現認したのは2~3例と言いますが「患部のインパクトが強いので印象に残っています」との事。診断・治療には虫を狙って皮膚ごと切除する事になり、虫を捕らえる事が出来れば治癒しますが、虫は常に移動しているため捕まらない事もあったり、その内に幼虫が死んで移動が止まる事もあります。患者さんは「生食のリスクは知っていたけど、つい食べてしまったようです」と話していたのだとか。


 1988年から1994年までの7年間に旋尾線虫が原因の皮膚爬行症は32例、腸閉塞は20例、眼寄生は1例の報告がありました。1994年にホタルイカの内臓付き生食が危険である事が広く報道され、生産者が加熱あるいは冷凍処理後に出荷した事もあり、翌1995年には症例報告が激減したのだとか。


 イッテQと言えば、海外のお祭り捏造という前例がありましたよね。またやらかしたかって感じです。私は番組を見ていないのですが、ホタルイカの踊り食いは危険と言う情報を番組スタッフが知っていれば、テロップなどでそれを表示していたはずです。それがなされていればお医者さんもツイッターで注意喚起はしなかった事でしょう。全く、勉強不足で番組を作るなんて嘆かわしい話です。


 きっと「生食って危険な事も多いから念のために調べておこう」と考えたスタッフが1人もいなかったのでしょうね。自治体も必死になって危険を伝えてきていたのに、それが番組スタッフには届いていなかった。残念です。

 までも、今はそんな感じで番組の内容がおかしかったら外野からすぐに指摘が来るのである意味いい時代ですよね。番組スタッフはしっかり反省して、今後はこう言うミスのないようにして欲しいと思います。


 この記事に対するコメントでは『いやはやテレビ局のフェイクを告発してくれる専門家がいてくれて日本も安泰だな~』とか『野生のキツネも寄生虫がいるから触っちゃいけない。るーるるるー』とか『別にタレントが身体壊してもケガしても視聴率さえ取れれば使い捨てなんだから関係ないと言うのが本音でしょ』などの意見が多くの支持を得ていました。

 他には、リスクは情報として放送しないと今では当然アウトとか、こんな非常識な企画をしたのは誰? と言うコメントもありましたね。


 この件については皮膚科医さん以前に警察庁(危険行為)消防庁(救急)クラスが動かないといけないと言うコメントも……。危険行為の推奨になってしまっていますし、そうなってもおかしくはないですよね。

 多分番組は謝罪するとは思いますけど、今後はそう言う謝罪をしないで済むような番組作りをして欲しいものですね。イッテQはこれでツーアウトなのですから。

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