教科書も時代に応じて移り変わっていきますね

 今日(※執筆時)も地元はすっきりりりんと晴れております。室温は執筆時で23℃。もうちょっと早く起きられていたらお布団を干したのだけれど、自分内ルールで布団干しは10時からと決めているので断念。明日もいい天気のようですし、明日こそお布団を干すんだ。……どうかフラグになりませんように。


 最近やっとぷりんの調子が戻ってきたのですが、パレットはまだ書けておりません。むぅ。一応来年の3月まで書くつもりではあるのですが、3月はまた例のチャンピオンシップアニバーサリーがあるしなぁ……。と言う訳で先行きは不透明であります。3月の頭に最終回イベントかな。

 それよりもまず通常連載のペースに戻さねばですね。ねばねば。


 ではまずコビッド関連の話題から。全国で2907人、東京405人、大阪719人、兵庫で293人の感染が新たに確認されたり、菅首相が「ワクチンの(国内の全対象者分が)9月までに供給されるめどが立った」と明言したり、東京都が緊急事態宣言を政府に要請する調整に入った事が分かったり、滋賀県が感染が急拡大して病床が逼迫ひっぱくしている大阪府の重症患者を受け入れると発表したり、5月5日に開催する『北海道・札幌マラソンフェスティバル2021』の一環として予定していた10キロの市民マラソンの中止が発表されたりと、このご時世ですし市民マラソンはちょっと無理ですよね。オリンピックも難しいと思うのですが。


 さて、昨日は、埼玉に住むクルド人の難民の人々が出入国管理法改正案反対をアピールしたり、茨城で兄弟間のトラブルで兄が亡くなって警察が逃亡した弟を追っていたり、愛知県春日井市の高層マンション建設計画をめぐって周辺住民と業者の対立が続いている事が話題になっていたりと、この他にも様々なニュースがありました。


 今回取り上げるのは、中学の教科書の表現が書き換わったと言う話題です。新発見や時代の流れで教科書も常に変わり続けておりますね。


 2021年度より、中学3年生の理科の教科書で初登場する『遺伝』の用語のひとつである『優性・劣性』が『顕性・潜性』に一律で変更されました。

 有名な『メンデルの遺伝の法則』に登場する用語『優性』と『劣性』。両親から対立する遺伝子を受け継いだ子に必ず片方の形質のみが現れるルールを『優性の法則』と覚えている大人は多い事でしょう。


 この『優性・劣性』は遺伝子の特徴の現れやすさを示す用語にすぎません。しかし、漢字の持つイメージが『優性の形質の方が劣性の形質よりも優れている』と言う誤解や偏見を生みかねないと言う事で、近年は遺伝学会・生物学会を中心に『顕性・潜性』を使う動きが推し進められてきていたのだとか。


 教科書改訂の背景にあるのは、2019年に基礎生物学委員会・総合生物学委員会が合同で発表した『高等学校の生物教育における重要用語の選定について』。その中で『優性・劣性』は改訂重要語にリストアップされており、それに倣って民間の教科書出版社が自発的に内容を改訂してきたのだそうです。

 こちらは高校生物についての言及ですが、中学校の学習指導要領が刷新された2021年度のタイミングで中学理科の教科書も一斉に追従したようです。


 文部科学省によれば、用語が初登場する中学3年生の教科書に加え、既に高校の教科書も全て『顕性・潜性』に対応しているとの事。

 ただし『優性・劣性』が教科書から完全に消えたわけではなく『顕性(優性)』と括弧で補足したり、小さく注釈を加えたりと、その表記には各社で幅があるのだとか。なので、今のところ『優性・劣性』でも誤りと言う訳ではないみたいです。


 教科書の改定でよく内容が変わると言えば、歴史の教科書ではないでしょうか。私も詳しくは知らないのですけど、新発見や新解釈や学会の意見が変わるとすぐに教科書に反映しているっぽいですね。

 つまり、私達が学生の頃に学んだ歴史の知識は今では全然違うものになっている可能性すらあるんだよ! な、なんだってー!


 今回の用語の変更ですけど、優性が優れていると勘違いされやすいからと言うのは立派な変更理由だと思いますね。これは新発見とかじゃなくて、時代の変化に合わせた対応と言えましょう。世界がそれだけ繊細になったと言うか、繊細な流れに寄り添えるようになったのです。

 もちろんその背景には、いじめ問題的なものがあったのではないかと言う事も容易に想像出来ます。そう言うのを切り離すために用語を定義し直したのですね。


 この記事に対するコメントでは『言葉狩りと言う批判も分かるのですが、ものが遺伝だけに違和感のある表現だったのも事実。私は英断だと思っています』とか『実際、誤解を招きやすいからね。僕が高校生の頃から生物教師はくどいくらい「優れてる」と混同するなと言っていた。ややこしい事に病原遺伝子が潜性だと言う偶然もあったり』とか『これから学ぶ人にとっては、この方が分かりやすいと思うなぁ』などの意見が多くの支持を得ていました。

 他には、『優性』遺伝で現れる形質が優れたものであるとは限らないのだから変更後の方が自然とか、単位もそうだけど科学って変わると過渡期が大変と言うコメントもありましたね。


 これを言葉狩りと取るか、適正化と取るかですが、概ね賛成の意見が多かったです。言葉狩りだと言う人は、優性劣性と言う言葉に馴染みがありすぎる人達なのでしょう。私も覚えた言葉が変わると違和感を感じてしまうので、その気持ちも分かります。

 しかし、時代は常に変わっていくのです。その変化に出来るだけ追いついていきたいと思う所存でありますですヨ。勿論、こだわりのあるものについてはこだわり続けちゃうのですが(汗)。

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