鬱病の原因が分かったよ!

 今日(※執筆時)の地元はぱりんこと晴れております。室温は執筆時で27.5℃。快適です。窓を全開にしなくても。じっとしている分には汗をかかない、いいですよね。一年中今日みたいな気候だったらいいのに。そうはならないんだなあ……。


 最近は7連載をひとつずつ終わらせようと、まずは『異世界のケダモノのがオレの身体に住み着いて困ってるんだが』から執筆を再開させたのですけど、すごく筆が進みません。かつての感覚を取り戻せないのですよね。どうにかせねば。

 1日に1000文字も進んでいないんですよ……困った話です。むぅ……。


 ではまずコビッド関連の話題から。首相がインターネット番組で米バイオ企業モデルナが開発するワクチンについて「すごく早ければ、年末くらいに接種出来るようになるかも知れない」と述べていたり、参院決算委員会では感染拡大を巡って罰則付きの休業指示や外出制限を可能とする法整備について「検討されるべきだが慎重に判断しなければいけない」と述べていたり、東京では新たに48人の感染が確認されたり、国土交通相がウイルス対策の消費喚起策「Go To キャンペーン」の内、観光支援に関する事業を委託する事務局事業者を2200億円を上限に公募する事を明らかにしたりと、罰則付きの休業指示や外出制限……これってロックダウン的なアレですよね。戒厳令みたいな。出来ればそう言うのが運用されないような社会情勢であって欲しいものです……。


 さて、昨日は、お昼のワイドショーのミヤネ屋で生中継中に女性リポーターに向かって一般男性が殴りかかるアクシデントが発生したり、河野防衛相が秋田、山口両県に配備する予定だった陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」のプロセスを停止すると発表したり、千葉で乗用車が歩道に乗り上げてビルに衝突して自転車と歩行者の女性2人が巻き込まれて負傷する事故が発生したりと、この他にも様々なニュースがありました。


 今回取り上げるのは、研究によって鬱病の原因が判明したと言う話題です。この研究の通りなら、鬱病はどうやら純粋な心の病ではないみたいですね。


 東京慈恵会医大の研究チームが鬱病発生の鍵を握るウイルス由来のたんぱく質を確認しました。このたんぱく質は鬱病の発症リスクを大幅に高めると言い、このたんぱく質の存在が確認された人は、そうでない人に比べ12.2倍鬱病になりやすかったのだとか。研究チームは鬱病の血液検査法の開発や発症の仕組みを調べる手がかりになると期待しています。


 慈恵医大の近藤一博教授らは長年、疲労とウイルスの関係を調べ、疲労が蓄積するとえき中に「ヒトヘルペスウイルス(HHV)6」が急増する事を突き止めていたのだそうです。

 このHHV6は、赤ちゃんの病気である突発性発疹の原因ウイルスで、ほぼ全ての人が乳幼児期に感染し、以降ずっと体内に潜伏感染しているものなのだとか。


 このウイルス、普段は休眠しているのですが、体が疲れると目が覚めて「弱った宿主から逃げだそう」と唾液中に出てくるのだそうです。その一部が口から鼻へ逆流する形で、匂いを感じる脳の中枢「嗅球きゅうきゅう」に到達し、再感染を起こしていました。


 近藤教授らは、再感染すると嗅球で「SITHシス1ワン」と言うたんぱく質が作られ、この働きで脳細胞にカルシウムが過剰に流れ込んで死んでいく事を培養細胞やマウスの実験で突き止めたのだとか。更に、この嗅球の細胞死によって記憶をつかさどる海馬での神経再生の抑制が確認されたそうです。


 ストレス状態に置かれたマウスが状況から逃げる行動をあきらめるまでの時間を計る『鬱状態モデル』と言う実験によると、嗅球でこのたんぱく質が作られるようにしたマウスは通常のマウスより早くあきらめ、抗鬱剤を与えると、通常マウス並みに戻ったのだそうです。

 また、このたんぱく質がある事の証明になる『抗体』を調べると、鬱病患者の8割で確認され、その量も鬱病患者は健常な人に比べて極めて多かったのだとか。


 これらの結果から、研究チームは過労やストレスからうつ病が発症する経緯を(1)過労などでHHV6が唾液に出る(2)嗅球に再感染してSITH1を作る(3)SITH1によって嗅球や海馬などで脳細胞の状態が激変する(4)意欲減退などが起きる――と言う流れではないかと推論しています。


 つまり、鬱病の原因はウィルスだったんだよ! な、なんだってー! 話は聞かせてもらった! 人類は滅亡する! と言う流れですね分かります(汗)。

 この実験で分かった事は、鬱には物理的な要因もあったと言う事です。疲労を感じるとウィルスが活性化して、その影響で脳の活動が抑制されてしまうと……。


 それにしても、人を鬱にさせていたのがウィルスだったとは驚きです。人間の体には一体どれだけのウィルスが眠っていて、どれだけの影響を及ぼしていると言うのでしょうね。

 もしかしたら、善玉菌悪玉菌みたいに、良い影響を与えるものや良くないものが混在しているのかも知れません。興味深い話だなぁ。


 この記事に対するコメントでは『鬱はやる気がない怠け者がなるのでなく、糞真面目で責任感がある人ほどなるものであると言うのが科学的に証明されたという良い話。>過労でHHV6→SITH1→脳細胞状態が激変→意欲減退』とか『今思えばオーバーワークでパニック障害を発症し、そこから鬱も併発してたと思う。今も後遺症あるけど頑張って生きてる』とか『朗報だね。治療法にまで繋げられたらもっと喜ばしいな』などの意見が多くの支持を得ていました。鬱に苦しむ人のコメントも多かったですね。これが現代社会か……。


 ウイルスが原因だと言う事も分かった事だし、ここから何らかの治療法が確立されるといいですよね。注射一本とか薬一錠で鬱病が治る未来もあったらいいなぁ。

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