この研修はスリル満点だぜ! 参加は絶対な!
現在(※執筆時)、お盆を過ぎれば一雨毎に涼しくなると言ったな、あれは嘘だと言わんばかりの熱気を感じております。昨日も結局最高36℃まで気温が上昇したのよね。実際暑いのよね。これで執筆が捗る訳がないのよね。
今の室温は33.5℃ですけど、後で絶対もっと上昇するってばよ……。
さて、台風が過ぎ去って被害状況が明るみになってきましたね。兵庫では灯台の上部が高波にさらわれて綺麗にごっそり姿を消してしまったり、同じく兵庫でマンションの屋上が剥がれて駐車場に残骸が落下していたり、同じく兵庫の淡路島で高さ60メートルの風車が風で倒壊してしまったり、姫路城でも突風被害があったのだそうです。兵庫の辺りの被害が本当に多かったみたいですね。
他にも昨日は、北海道で追い越し車線にいたヒグマに車3台が次々に衝突する事故があったり、大阪で岸和田市長が選挙中のレンタカー代を水増し請求していた事が発覚したり、茨城で無灯火スマホ凝視で自転車を運転して男性にぶつかり死亡させた大学生が書類送検になっていたりと、この他にも様々なニュースがありました。
今回取り上げるのはJR西日本が行っているあまりに無意味な研修メニューの話題です。日本の企業研修に意味不明なものが多いのはたまに取り上げられますが、この研修もさっぱり意味が分かりません。この研修に意味があると思っている幹部の思考が怖い。
JR西日本が新幹線のトンネル内に、通常業務では線路内に立ち入らない車両検査の社員を座らせ、最高時速300キロを間近で体感させる研修をしている事が判明しました。
JR西によると、トンネル内には上りと下りの線路の間に幅約1メートル、深さ約1メートルの中央通路があります。研修は通路に数人がうずくまり、頭上の間近を通過する新幹線2~3本の風圧を体感すると言うもの。
この研修は2015年に福岡県のトンネル内であった部品落下事故を受けて、車両検査を担う博多総合車両所と同広島支所が16年2月に始めたのだとか。今年7月末現在、小倉-博多間と広島-新岩国間で計24回実施し、車両検査の担当者約190人が体感しています。
50代のベテラン男性社員によると、研修は「300キロ/h近接体感研修」と呼ばれるもの。当日は2班に分かれて順にトンネルに入り、ヘルメットと防護眼鏡を着けて通路内に座り、新幹線が近付くと頭を下げる。
男性社員はこうして上下3本をやり過ごしましたが「風圧がものすごく、ドンと押さえつけられるようで怖かった。研修に何の意味があるのか」とコメント。その後はグループごとに議論し、感想を書いて研修は終了。
研修のきっかけとなった事故は、15年8月8日に発生。新幹線2両目下部のアルミ合金製の板が落下して側壁や車体側面に当たり、衝撃で3両目の乗客が負傷しました。ボルトの締め付けが不十分だった可能性が高く、検査時の確認不徹底も一因とされています。
JR西日本労働組合は昨年5月以降、中止を申し入れていますが、会社は応じていないのだとか。同様の研修はJR東海でも15年度まで約5年間、一部社員を対象に実施していたのだそうです。
JR西は「中央通路での待機は、線路内に通常業務で立ち入る機会のある社員は経験している。車両関係の社員にも経験する機会を与え、作業の重要性を学んでもらう事が目的。安全には十分配慮している」と説明しています。
いやいやいや、これ体験しなくちゃ安全性が分からないってものじゃないでしょ。そもそも事故が発生してから始めたものなんだし。こんだけ怖いんだからちゃんと仕事しろよって事なんでしょ。
安全に配慮しているって言っても、もしこれで事故が起きたらどうすんの? どうせするなら意味のある研修しようよ。これじゃあ罰ゲームみたいじゃん。
意味のない研修って体質が古い企業によくある気がします。精神修行だと称して本来の業務と無関係な事をさせたりだとか。もう時代はとっくに21世紀になっているって言うのに……。
せめて受けた人が有意義だったって思えるような研修をして欲しいものですね。
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