血液は知っている

 えー、10月に入って2週目からのあの寒さは何だったのだろうと言うくらいに最近はポカポカしておりますね。窓を締め切った現在(※執筆時)の室温が何と27℃。えーと……もう11月なんですが(汗)。本当に気候ってやつはカレンダー通りにはならないものですねぇ。


 昨日はエジプトのピラミッドに新たな部屋が見つかったと言う発表があったり、千葉県の高校の文化祭で生徒達が一斉に体育館になだれ込んで20人程の生徒が転倒、6人が病院行きになったり、埼玉県で電車表示器等を窃盗したり、表示器にいたずらした少年2人が逮捕されたりと様々なニュースがありました。


 今回取り上げるのは新たな検査の可能性についてのニュースです。この技術の研究が進めば、今より楽に病気の発見が可能になるみたいなので嬉しい限りですよね。


 千葉県がんセンター研究所は、血中の微量元素の濃度を測定する事により90%近い確率で早期にがんを診断出来る方法を見つけたと発表しました。


 測定には既存の工業用元素分析装置を流用しており、試薬等の消耗品が少なく、従来の検査方法よりも比較的安価で済むそうです。少量の血液から1日で診断出来る為、患者の負担も少ないと言い、同研究所は実用化に向けてさらに研究を進めています。


 この研究は同研究所と、神奈川県立がんセンター臨床研究所、半導体メーカー「レナテック」が、経済産業省の助成を受けて共同で研究しているものです。


 県がんセンター研究所によると、血中の微量元素の濃度ががんの種類によって違う事に着目。患者の血清中にあるナトリウムやマグネシウムなど17種類の濃度を測定し、それぞれの割合を算出する事で、がんかどうかやがんの種類を判断する仕組みなのだそうです。


 県がんセンターは、膵臓すいぞうがん▽大腸がん▽前立腺がん▽乳がん▽子宮体がんの5種類のがんについて、患者計約950人の血清と、がん患者ではない人計約550人の血清を集め、千葉と神奈川の2カ所で微量元素の濃度を測定し、データを解析しました。


 現在がん検査で主流の腫瘍マーカーによる的中率は、前立腺がん25~50%、大腸がん30%などとなっているのに対し、新しい検査方法では、それぞれ89%、83%となるなどいずれも9割近い確率で診断出来たと言います。

 腫瘍マーカーでは検査に一定量の腫瘍が必要ですが、この検査方法は元々体内にある元素を測定する為、腫瘍がない時点でも診断が可能です。


 今後は全国でより多くのサンプルを集めて分析を進める他、胃がんや肺がん、卵巣がんでもこの検査方法で判別出来るか研究し、人間ドックへの導入など、2019年以降の事業化を目指しているそうです。


 血液には体の情報が色濃く取り込まれておりますが、これがガンの診断にも活用出来るとなると嬉しい話ですね。現在のガンの診断では診断者の体の負担になるようなキツイ診断方法も多くあります。よく聞かれるのは乳がんの診断のハードさですよね。体験者の話を聞くだけでも相当に痛そうです。


 これらの診断が楽になるのはとてもいい事だと思います。記事によれば精度もかなり高いみたいですし。早く技術が確立されて、健康診断に採用されるようになるといいですよね。

 血液検査ならみんな受けますし、これでガンの早期発見が出来るようになると多くの人の命が救われる結果になると思います。


 ガンの診断については他にも様々な方法が模索されています。今研究されている方法はそのどれもが現在より楽で精度も高いものです。これらの方法が実用化される少し先の未来が待ち遠しいですね。

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