　台風３号の進路予想は少し南下した感じ(※執筆時)で、それ以前の予想よりは本州などの被害は少なそうな感じとなりましたね。それでもまだ予断は許しませんので、通り過ぎるまでは十分に警戒して欲しいと思います。

　それでも四国民にとっては貴重な雨の恵みです。松山市とか取水制限が始まっていたので、特にダム近辺にたっぷりお恵みを頂戴したいところです。

　さて、話は変わりますが、時代と共に変化するものに人々の倫理観があります。そのせいもあって古典作品が被害を受ける事も日常茶飯事です。例えばちびくろサンボとか差別問題に絡んで騒ぎになっていたりしましたよね。

　そう言う中で世間でのバッシングの雰囲気を察して、自主規制するような企業が現れるのはある意味当然の流れとも言えます。それが世界に名が知れた大企業なら尚更です。彼らは何よりイメージを優先しますからね。

　アメリカの各メディアが報じた所によりますと、アメリカのディズニーランドにある人気アトラクション「カリブの海賊」から、“花嫁オークション”のシーンが削除される事が明らかになったそうです。

「オークション - 娘を買って花嫁に」という横断幕が掲げられ、赤毛の女性や村の娘たちがロープでつながれ、海賊を相手にしたオークションにかけられているさまを描写した同シーン。

　50年間に渡って人気アトラクションの一部だったのですが、これが女性に対する性差別だとして、近年、批判の声が高まっていたのだそうです。

　米ディズニーランド・リゾートの広報スージー・ブラウン氏によると、カリフォルニア州のディズニーランドで2018年までに同シーンを変更するほか、フロリダ州のウディズニー・ワールドおよびフランスのディズニーランド・パリにある「カリブの海賊」でも同じ措置をする予定との事です。「我々は今こそ、このシーンについてページをめくり、新しいストーリーにするのに相応しい時だと思います」とコメントしています。

　海賊は酷い事をするから海賊なのに、その事実を曲げろと言う声に簡単に従ってしまう。その事にコメント欄は荒れに荒れる結果になっていました。この傾向がエスカレートすればいつか銃の撃ち合いも危険だからと、水鉄砲で撃ち合うような変更をされるのかも知れません。まぁ銃社会なんでそれはないと思いますけどｗ

　ワンピースのアニメ、向こうのサンジはタバコの代わりに飴舐めてますしねぇ。タバコと飴じゃ全然イメージが違いますよ……。現実は麻薬使用が状態化している国なのに。だからなのかも知れませんけど。

　今回の変更によって“花嫁オークション”は“戦利品オークション”となるそうです。米ディズニー社の上級副社長キャシー・マンガム氏は「我々のチームは、このシーンについてどうアップデートする事がベストなのか、長年に渡って一生懸命考えて来ました。赤毛の女性はファンのお気に入りなので、彼女をそのままストーリーの中心に据えたいと考え、彼女を海賊にする事にしました！　これは元々のアトラクションが持つビジョンにも違わないと思います」と声明を発表。変化や変更は、ディズニーランドにおける伝統だとしています。

　その言葉通り「カリブの海賊」のアトラクションにおける変更は今回が初めてではなく、同じく“性差別的”だとされた、海賊が村の女性たちを延々と輪をかいて追い回すシーンでは、女性に食事のトレーをもたせ、海賊は“単にお腹が減っているから”彼女達を追い回している（うち一人は逆に海賊を追い回している）……と言うシーンに変えられました。

　そのほか2006年には『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの人気キャラクター、ジャック・スパロウなどが追加されています。

　実際、ディズニー作品の子供向けの改変は枚挙に暇がありません。他の原作をディズニーがアニメ化する時には大抵何らかの子供向けマイルド改変が行われるのは常識とも言えます。そう言う企業風土を考えれば、今回の変更も実にディズニーらしいと言えるでしょう。

　個人的には悪党の悪事をよりマイルドなものに変更するのってどうかなーとは思いますけどね。子供向けの物語の悪役って、敢えて怖い悪役を登場させる事で悪い人には近付かないようにって印象付ける役割もあると思うんですが。

　決まった事は仕方がありません。子供向けに厳しい現実はまだ早いと言う事なのでしょう。海賊は怖い存在じゃなくて楽しい人達だよと言う事で。ディズニファンタジーばんざあい。