OH! NINJA! ニンジャナンデ?

 海外の人が想像する日本文化と言えば、昔はSUSI、GEISYA、TENPURAと言われていましたね。それからSEMURAI、HARKIRI、KAMIKAZEとか……。独自の日本文化と言う事で特に江戸時代のイメージが強そうな感じです。


 現在の日本の印象はやっとそこから脱却して、秋葉原やらアニメやらヲタクやら……サブカルに特化した感じになっておりますが(汗)。カワイイと言う文化も認知度が高いのかな? 


 ただ、当の日本人が自分達がどう言う興味の持たれ方をしているのか、自覚があまりないような気もします。これ、ちょっと宝の持ち腐れですよね。自分の持ち味を自覚して積極的に売り込んでいかないと。


 大体、それがクールジャパンの本質でしょう。今のところあまりうまく行っているようには見えないのですけど……政府にはしっかり良さを分析して、ちゃんと支援して欲しいと思います。取り敢えずまずはアニメーターの給料水準を上げるような動きを進めて欲しいかな(切実)。


 さて、そんなクールジャパン、日本を代表する日本文化のひとつに忍者があります。海外の忍者人気もすごいですよね。まさに東洋の神秘扱いで、忍者をテーマにした海外の創作物も結構あります。海外産の忍者物語は向こうの人の忍者のイメージがどんなものか教えてくれますね。うん、色々正しく伝わってないw


 とは言え、日本の忍者物語もNARUTOを含め結構アバウトなので、それはそれで別にいいのかも知れません。忍者の格好をして、超人的な事が出来ればもうそれで忍者です、ええ。

 本来の忍者は当時のスパイなんですが、創作物においてはスパイ活動をしている忍者の方が少ないくらいですよね。


 さて、そんな色んなイメージの錯綜する忍者と言うものに対して、もっと真面目に取り組もうじゃないかと言う動きが忍者のお膝元で始まったようです。


 7月1日(※執筆時)、三重大学は「忍びの里」として知られる三重県伊賀市に「国際忍者研究センター」を開設しました。

 駒田美弘学長は同市で記者会見し、「あまり学術対象になってこなかった忍者や忍術を体系付け、学問としての忍者を本物にしていきたい」と述べたそうです。

 来年2月には国際忍者学会の設立を計画しています。


 センターには三重大の研究者4人が所属し、うち1人が常駐。忍者に関する古文書や、忍者をテーマにした漫画、小説、映画などの資料を収集し、調査研究を行います。そうして集めた資料は将来、センターで一般公開する方針だそうです。こう言う仕事はきっと楽しいでしょうね。


 同大は今年10月から学部と大学院に忍者関連の授業を新設するそうです。伊賀市での集中講義も検討しているのだとか。この授業もきっと楽しいものになるのでしょうね。


 忍者と言えば、その発祥は聖徳太子が組織したもの――とコジキにも書いてある――って、コジキはネタですが、ドラえもんの学習本に書いてありました。この初期の忍者を『志能備しのび』と言います。

 ただし、この説は民間伝承っぽいですね。浪漫があるので私は信じたいですw


 正当な忍者の資料だけでなく、忍者をテーマにした創作物も研究対象になるようなので、内容はかなり混沌とした物になりそうな予感がします。

 何せ忍者文化は現在進行形で、今でも新しい忍者物語が次々に創作され続けていますから。きっとニンジャスレイヤーみたいな海外の作品も収集されるのでしょう。


 国際忍者研究センターと言う名前からしてみても、その対象は日本国内に留まらず、世界中の人に向けて発信しようと言う意気込みが感じられます。気合入ってますね。海外の忍者人気にあやかってこの試みがうまくいく事を願っています。


 しかし一部の人はこの動きを素直に応援出来ないみたいです。何故ならセンターが設置されたのが伊賀だから。甲賀は何してるんだ! とか、甲賀ファンが納得していないみたいなんですよね。

 忍者と言えば伊賀と甲賀はライバル関係だから仕方ないですが、きっと甲賀の人も協力しているでしょうし、ファン同士も仲良くして欲しいものです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る