ゆるゆるも飽きてきたし……

 ゆるキャラのブームはピークを過ぎた気がしますけど、これまでのブームのおかげで全国各地にご当地キャラがいるのは当たり前の光景になってきましたね。


 大抵の地域は大した話題にも乗れずに地元でも知名度があるかどうかって感じでしょうか? グッズ展開出来たゆるキャラはまだ勝ち組とも言えるでしょう。とは言え、中にはそのグッズのせいで赤字になったりとかもあったりしそうです。


 ゆるキャラ自体の人気はまだあるようで、一度生まれたゆるキャラは結構イベントなどで全国各地を旅しています。出張扱いですかね? この予算の捻出もカツカツなゆるキャラ運営もあるんじゃないでしょうか?


 粗製乱造気味に生まれた各ゆるキャラ達は確かにみんなゆるいです。ただ、求めるものが似通っているのか、みんなどれも似たり寄ったり。やっぱり初期に有名になったキャラが強いですよね。オリジナリティ的にも、知名度的にも。後発組はどうしても二番煎じ感が否めません。


 地元のゆるキャラはバリィさんなので知名度的にも問題ない選ばれしゆるキャラと言えるでしょう。最近でもイベントでタイの方にまで行って来たみたいですし。あの大きなきぐるみが海を超えるってすごい話ですよね。


 バリィさん、生まれた直後くらいから知っていますけど、人気が出る時の勢いってすごいですね。四国で一番人気になるのも早かったですけど、私は人気もこのあたりがピークかな? なんて思っていました。まさかゆるキャラグランプリで優勝するほどになるだなんて……(遠い目)。


 知名度が上がりさえすれば、そのキャラが存在するだけで町興しに成り得ます。だからこそ、各地にキャラクターが次々と雨後の筍のように乱立したのでしょう。

 今回はそんなご当地キャラに関する話題です。


 秋田県小坂町は、町の看板となるマスコットキャラクターを決める「総選挙」に出した候補7体をすべて撤回する事にしたそうです。それで今年度中に新たなデザインを公募する予定なのだとか。


 6月5日(※執筆時)の夜、観光PRなどに使うマスコットを選ぶ第3回検討会議が役場で開かれました。メンバーは町長や教育関係者、観光業者ら8人。町長が「デザインを白紙に戻して町内外から公募したい」と提案し、他のメンバーも同意したそうです。今年1月、3月の会議でも「公募して欲しい」との声が出ていたようですね。


 町には独自のマスコットがおりません。そこで、地元出身のデザイナーに頼み、町にあった小坂鉱山にちなんで、ドイツの鉱山技師や鉱山の妖精、明治の貴婦人などをモチーフにした7体を描いてもらったそうです。


 候補だった7体が参加した「KSK こさかまち マスコット・キャラクター選抜総選挙」は、昨年11月10~30日に行われました。


 7体を紹介した投票用紙を町の広報誌に折り込んで戸別配布し投票を呼びかけ、小中学校の児童・生徒全員(約240人)にも投票を頼んだそうです。


 約3週間の選挙期間中、小中学生の投票率は9割を超えましたが、戸別投票は2035世帯の内の87世帯(4・3%)に留まってしまいました。

 投票用紙には「選びたいものがない」などと書かれ、検討会議では「いろいろ盛り込み過ぎてわかりにくい」とケチがついた模様です。


 町観光産業課は「あまりシンプルなデザインにして、どこかのゆるキャラに似てはまずいと考えた」と釈明。公募に変えても、「ほかのどれとも似ていないマスコットを選びたい」と、ゆるさだけでは選ばない考えを強調しているようです。


 後発故のジレンマが役場の人の言葉からも伺えますね。何事でもそうですが、後発と言うのは大変です。参考に出来る先例がある分、それ以外を模索しなければならないのですから。


 ゆるくないゆるキャラと言えば北海道のゆるキャラに多い気がしますね。土地柄なのでしょうか? メロン熊とかずーしーほっきーとか……。最初は評判が悪くてもそのままいつの間にか馴染んでしまったせんとくんの例もありますし、決まってしまえば意外と定着するのかも知れません。


 で、記事にはその候補だったの7体のデザインも載っているのですが、なるほど、どのキャラも濃かったです。キャラによっては目玉が強調されたスポンジボブみたいなアメリカンなデザインもあったりして……(汗)。


 個人的には癒やしキャラっぽい5番がいい感じかなとか思ったのですが、そのキャラでも選ばれていないようなので、やっぱり住民は巷にあふれているようなゆるキャラを求めていたと言う事なのでしょう。尖ったデザインは一部に受けが良くても、大衆受けは難しいものですよね。


 とは言え、このキャラクター全てがボツで最初からやり直しと言うのはそれはそれで残念な気がします。町のマスコットキャラには出来なかった代わりに、何処かの別のキャラとして活躍の場があればいいのになあ。


 次の公募で今度こそこの町のキャラが決まるといいですよね。そしていい感じで町興しの役に立ちますように。

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