人数が5人集まらないと部にはならないと言ったな。あれは嘘だ。
学園モノの物語で主人公が新しい部活を作る事になって、部員が集まらないと部には出来ないと言うシーンが描かれる事がよくありますよね。後は顧問の先生を探したり、活動を指導出来るコーチを見つけたり……新しい部活を作るのはとても大変です。
似たシチュエーションに部員が少なくなったから廃部だ! と言うのもあります。この状況に陥った主人公は懸命に部員集めに奔走する羽目になるんですよね。
で、実際の学校の部活動の場合はどうなのかな? と言う事で、多くの場合はそんな創作物のような仕組みなのかも知れません。
しかし、必ずしもそう言うパターンだけではないと言うのが現実のようです。
何が言いたいかと言うと、状況によっては部員がひとりの部活動も容認されていたりする事もあると言う事なんですよ! な、なんだってー!
山梨県の韮崎高校3年生、山本哲央選手は同校のたったひとりの自転車部員。平日は昇仙峡近くの登りのきつい道路を1人で駆け上がってトレーニング。そんな環境で今春、第40回全国高校選抜自転車競技大会のロードレース(77・7キロ)で初優勝を成し遂げました。
彼が自転車を始めたきっかけは高校入学だったそうです。甲斐市竜地の自宅から韮崎高校までは片道10キロちょっと。9万円のロード用の自転車を親に買ってもらい、通学を始めたのだとか。
自転車で山道を走る内に楽しくなり、週末に笛吹市の境川自転車競技場で行われている高校生の合同練習に参加。そこから本格的に取り組むようになったと言う事のようですね。
「通学定期を計算したら13万円だったので、自転車の方が安かった。韮崎高校に入っていなかったら、たぶん自転車はやっていなかったと思う」
「1人での練習は、気持ちの面ではきつい。でも練習で走る所はいっぱいある。信号もないし、練習環境という面では全国でもトップだと思う」と、本人は話しているそうです。
ひとり部活らしく練習のコースやメニューはみんな彼ひとりで考えているのだとか。頑張り屋さんですね。
記事には彼が最初に部活を始めたのか、部そのものは最初からあったものの、段々と部員がいなくなってしまったのか、そこら辺の詳細がすっぽり抜けているので、部活をひとりでするようになった経緯等は記事を読んだだけでは分かりません。
現段階ではっきり分かっているのは、この高校の自転車部員が今のところ彼ひとりだけだと言う事です。
思うに彼が実力者だったからこそ、ひとり部活と言うのが許されているのでしょうね。
元々部が存在していて次第に部員が減ったと言うのなら、実力がなくても在籍している内は廃部にはしないって方針を取る学校も、もしかしたらあるかも知れません。
けれど、0から部を作ろうとして部員がひとりって言うのは普通はどんな学校だろうと認められないのではないかと思います。
山本選手のエピソードを読んでいるとまるで弱虫ペダルを読んでいるみたいです。毎日の通学が鍛錬になるのはきっと田舎あるあるなのでしょうね。私も学生時代は自転車で片道約10kmを平気で走っていたものです。どこに行ったあの体力ゥ……。
と言う訳で是非とも山本選手には今後も頑張って欲しいですね。
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