本が……好きなんです……
皆さん、本はお好きですか? カクヨムで文章を読む人は小説を書いたり読んだりする人ですから、流石に本が嫌いな人はいないと思います。
本が好きな人が好きな場所と言えば書店や図書館、図書室だと思います。本に囲まれた空間って知的で文化的な雰囲気がしていいですよね。
本が好きで読書の虫だと自宅に本棚があったり、書斎のある家もあったりするでしょう。気がついたら何十冊、何百冊、更にそれ以上と本が集まっていたり……。自宅がプチ書店状態の人もいるのではないかと思います。
そんな本が好きな人にとって許せないようなニュースがありました。
5月24日(※執筆時)、神奈川県警は横須賀市のアパート経営斉藤美佳容疑者を窃盗の疑いで逮捕したと発表ました。容疑はかつて勤めていた書店から学術書など392冊を1日で盗み出したと言うもので、彼女は「やっていません」と容疑を否認しているそうです。
署によると、斉藤容疑者は昨年11月25日の朝、横浜市戸塚区戸塚町の商業施設「戸塚モディ」内の書店に開店前に従業員通路から侵入し、計290万円相当の本を盗んだ疑いがあります。盗んだ書籍は学術書などの高額な書籍が多かったそうです。
何故そんな大胆な犯行が可能だったかと言えば実は斉藤容疑者は昨年6月まで5年間、この書店で働いていたそうなんですよね。勝手知ったる我が職場と言う事で出来きた犯行なのでしょう。
犯行の手口はまず台車を使って本を別の階の人目につかない場所に移動させ、その上で宅配業者を呼んで、自宅に運ばせたのではないかと推測されています。
容疑者の自宅から盗まれたと見られる本の一部が見つかり、署が裏付けを進めていたとの事です。
大胆な行動って、平気な顔をして堂々と行っていれば案外周りは不信感を抱かないものです。多分堂々と通常業務を行うようにこれらの行為を行っていたのでしょう。
それにしても信じられない話ですよね。書店に勤めていたらならその被害がどれ程の影響をもたらすのか分かっていたはず……。近年の書店の営業の厳しさから言ってもお店が閉店に追い込まれるレベルなのではないでしょうか?
容疑を否認している以上まだ動機も分かりませんが、容疑者が書店を辞めた理由も犯行を行った原因のひとつなのかも知れません。
本人がアパートを経営していると言う事なので金銭的なものが理由ではない気がします。学術書って需要がそんなにない為か、売ってもそこまで旨味がないものなのだとか。警察発表での本の一部が見つかったと言う表現からみて、盗んだ本の多くは既にどこかに処分した後だったと言う事なのでしょう。ではその本は何処に? その行方が分かれば動機も推察出来るかも知れません。
もしかしたら容疑者は専門書を本が欲しいと言う人に配っていたのかも知れません。それが一見善意っぽく見える行為だとしても、盗んだ本を貰っても全然嬉しくありませんよね。何にせよ家宅捜索をすれば動機に繋がるヒントは見つかるのではないかと思います。普通に転売しただけかも知れませんけど。
本は自分で買って書店や流通、出版社や著者に還元しましょう。それがウィンウィンの関係と言うものです。万引きは犯罪です。窃盗です。ただでさえ経営の苦しい書店をこれ以上苦しめないようにして欲しいと思います。
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