シリア空爆毒ガス問題
えー、前回がポンジュースのアイスの話で今回がこんなシリアスと言うね。話題の落差が激しい訳ですが、どうかよろしくお願いします。
シリア問題については問題が複雑で、私もいつまでも紛争が終わらないと言う程度の認識くらいしかない訳ですが、その程度の認識で語るので中身はあまり期待しないでくださいね。
国際医療団体のシリア医療救援組織連合(UOSSM)によると、4月4日(※執筆時)にシリア北西部イドリブ県で大規模な空爆があって多数の民間人を含む100人以上が死亡したそうです。
この空爆で約400人が呼吸困難を訴えており、毒ガスなど化学兵器の使用が疑われているのだとか。在英のシリア内戦の反体制派NGOのシリア人権監視団も同様の被害を把握しているそうです。
米欧が支援する反体制派の統一組織のシリア国民連合は「政権軍機がサリンと同様の毒ガスを積んだロケット弾を使った」と言う声明を発表しており、国連に対し安全保障理事会の緊急会合を開き調査するよう求めているそうです。
空爆のあったイドリブ県と言うのは反体制派と過激派組織の支配地域。そんな訳で反体制派はアサド政権軍機が攻撃したと指摘していますが、政権側は当然のように化学兵器の使用を否定し、同政権を支援するロシア軍も今回の空爆への関与を否定しているようですね。
中東の紛争問題を辿れば化学兵器の使用を疑われた事例は過去にも何度もありました。化学兵器は安価で確実な成果が得られる為に、使用する側にメリットは大きいのですよね。確かサリンとか弱者の核兵器とか言われていたんでしたっけ?
爆弾を巻いて自爆したり、化学兵器を使ったりと勝つ為に手段を選ばないのはそれだけ憎悪が渦巻いていて、取り返しのつかないレベルにまでなっているからなのでしょう。背後にある大国の支援が原因とも言えますが。
この問題の円満的な解決ってどうしたらいいんでしょうね。どちらにも道義的な理由がある以上あちらを立てればこちらが立たず……。多分力が拮抗しているから終わりが見えないのでしょう。現政権と反体制派に加えて、今では漁夫の利を得ようとISISまで参戦していますからね……どうしてこうなった。
サリンが使われたかどうかは報道だけでは分かりません。この問題が発覚したからと言って紛争が終わるとも思えません。ただ、使われはしていなくても所持事態はしていると思います、化学兵器。使われていないといいのですが。
私はこの紛争に関して何ひとつ解決案を持っていませんが、確実に言えるのは大国の支援が戦いを引き伸ばしていると言う事。いっその事、支援そのものを徹底的に排除して、シリアだけの問題にしてしまえば紛争自体は長引かずに終わる気もします。
支援って、その後の見返りありきで動いているんで終われないんでしょうけどね。今までにかなりコストも払って来ていますし。泥沼だなぁ。
個人的にはアサド政権に対してあまり好ましい印象を持ってはいません。だとしても普通なら国内問題で終わる問題でもあった事でしょう。普通の国のように政権争いで片がついていたら良かったのですけどね。お国の事情って色々と難しい。
そんな訳でありたきりな締めですが、紛争が一日でも早く決着して、実際に苦しんでいるシリア国民に早く平穏な日々が戻る事を願うばかりです。
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