2017年4月

車間距離は適切に

 みなさん車は運転されますか? 運転されない方でも車に乗せてもらう事が多い皆様には今回ちょっと気になる内容ですので読んで頂ければと思います。


 最近の車の事故でよく見られるのは高齢者の事故ですよね。アクセルとブレーキの踏み間違えが原因の事故をよく耳にします。勿論これ、大きな騒ぎになっただけで実際の事故の件数の比率から導き出されたものではありません。だから実際のパーセンテージは実は低いのかも知れません。分かりませんけど。


 アクセルとブレーキの踏み間違えは原因がハッキリしているのでぜひともメーカー側には何らかの対策を取って欲しいところですよね。自動ブレーキ機能搭載の車が普及すればこの手の事故は減ってくれる気はします。根絶は難しいのでしょうけど。


 で、ここまで書いておいてアレですが、今回取り上げるのはそう言う事故ではありません。貰い事故の記事なんです。貰い事故って自分に原因がないだけに避けるのは難しいですよね。


 でも、回避する、もしくは事故に遭う比率を下げる事は運転者の気配りで可能です。そう!車間距離です。たまにいますよね、むっちゃ車間距離を詰める車。これ、危険なのでいくら焦っていても車間距離は十分に取るようにお願いしたいと思います。事故が起こってからでは遅いですからねー。


 と、言う訳で車間距離が全てと言う訳ではありませんが、昨日は似た事故が2件報道されまして、その結果がまさに明と暗を分けていました。


 まずはこちらの事故。


 3月30日(※執筆時)午前11時頃、北海道で大型トラックの荷台からコンクリート製消波ブロック(高さ約2メートル、幅約3メートル、重さ約5トン)が落ち、信号待ちをしていた軽乗用車に当たりました。

 軽乗用車を運転していた運転手とその妻が足や胸を打つなどして、病院で手当てを受けているそうです。


 署によると、大型トラックは消波ブロックを2基積んで紋別市に向かう途中で、交差点を左折しようとしたところ後ろにあった1基がずれ落ち、路上で転がりながら軽乗用車の前部に当たったと言う話です。同署はワイヤによる固定が不十分だったのではないかとみて調べています。


 こちらは運が良かった方の事故ですね。最初はこの事故だけを取り上げようと思っていました。

 しかし夜になってもうひとつの事故がネットニュースに上がります。それは対で取り上げなばならないと思うような事故でした。


 3月31日(※執筆時)午後3時20分頃、兵庫県の県道で、走行中の大型トレーラーの荷台から重機用の重り(約4トン、縦約4メートル、幅約1メートル)2個が落ち、対向してきた乗用車に当たりました。車は大破し、運転席の女性が死亡、助手席の女性も重傷とみられます。


 県警はトレーラーを運転していた大阪市の「大綱商運」社員を自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで現行犯逮捕し、同致死傷に切り替えて調べているそうです。


 県警によると現場は片側1車線で緩いS字カーブ。荷台で重りを固定するワイヤーが切れていたと言う話です。


 こちらは不運な方の事故ですね。対向車の荷台から落ちてきたら対処のしようがありません。被害者の方のご冥福と回復を祈ります。


 あ、考えてみたらどちらも車間距離関係ない事故でした……(汗)。ただ、荷台から重い荷物が落ちた事故と言う部分は共通しています。


 こう言う事故に合わないように少しでも自衛しようと思ったら車間を十分に空けるか、可能ならそう言う車の背後は避けるように運転する事ですね。それでもこれらの事故のように100%防げる訳ではありませんが……。


 このネットニュースについたコメントを読むと運送会社の怠慢として固定するワイヤーをいつまでも新しいのに変えてくれないと言う声がありました。そう言う安全意識の低い運送会社があるみたいです。どのくらいの会社がそう言う事をしているのかは分かりませんが、少なくとも数社以上はそう言う会社があるようです。

 と、言う事は今後も似たような事故の起こる可能性があると言う事ですよ。おお、怖い……。


 勿論ワイヤーだけが原因ではなく、運転が荒っぽかったり固定が甘いと言う事だってあるでしょう。ただ、これらの理由は気を付ければ何とかなります。その場で改善出来るものです。


 しかしワイヤーはそうは行きません。傷んだワイヤは交換するしかないですからね。しっかりしたワイヤーはそれなりのお値段になります。こればかりは会社が面倒を見るしかないんですよ。


 きっとそう言う事をしている運送会社は景気が悪くてそこまで手が回らないと言いたいのでしょう。事故を起こしてしまった後でも同じ事が言えるでしょうか?

 どうか安全の為の出費を惜しまないで欲しいと思います。何かが起こってしまってからでは手遅れですからね。

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