吹き替えも同じ声で

 最近の邦画はアニメ・漫画原作作品も増えて来ましたよね。最近というか、この傾向は10年位前から続いています。もっと前からかな? そう言う実写化作品についてファンから出る言葉がお約束の「実写化は止めて!」と言うものです。何故なら上手く実写化出来た作品があまりに少ないからです。


 この問題、小説から映画になる場合はあまり聞かれませんよね、それは小説の場合はビジュアルイメージがないからなのでしょう。最初にビジュアルありきの漫画やアニメはその点、どうしても原点のイメージが強いから実写化が難しいのでしょうね。


 しかしこれがハリウッド作品になると少し事情が違います。そりゃドラゴンボールとかの失敗作もありますけど、アメコミ原作作品の実写化はどれもクオリティが高く安心して鑑賞出来ます。変にオリジナル要素を入れずに原作に忠実に描いてくれるなら日本の漫画・アニメ原作実写作品でも素晴らしい作品が作られる気がしますよね。 そんな流石ハリウッド作品、とも言える本気を出して作られた日本産アニメ・漫画原作映画がもうすぐ日本でも公開されます。それが『GHOST IN THE SHELL』攻殻機動隊です。


 攻殻機動隊と言えば日本でも人気のシリーズで映画やTVシリーズで何度もアニメ化されて、そのどれもが大変評価の高い作品です。海外でも人気で多くの映画監督に影響を与えました。これは本当に素晴らしい話ですよね。


 その攻殻機動隊、海外での実写化の話も以前から何度も噂されていました。AKIRAやエヴァの実写映画化の話と同じように半ば都市伝説化していたのですが、この度、つに映画が完成いたしまして、現時点でも予告編などでその高いクオリティを垣間見る事が出来ます。アニメ映画でお馴染みのシーンもあったりして、その再現度にため息が出るほどです。やっぱり才能と予算を注ぎ込んだハリウッドの技術力はすごいですね。


 それでようやくここからが本題なのですが、この『GHOST IN THE SHELL』の日本語吹き替え版、主要キャラの声をアニメ映画版声優さんが担当してくれるんですよ!これはなんてサプライズ!アニメ版のファンもこれは絶対観に行かなくちゃですね!全ての共通キャラがアニメ版と同じキャスティングかどうかはまだ分かりませんが、メインキャラが同じなだけでも十分嬉しい話です。吹き替え担当スタッフさん、グッジョブ!


 最近のアニメ映画のキャスティングって声優さん以外がメインを担当する事も多く、それがキャラと合っていれば問題ないのですが、たまにどうしようもないのがあったりするのでアニメファンには不評だったりするんですよね。あんまり露骨なのは避けて欲しいと思います。せめて才能のある人をキャスティングして欲しいな。


 と、言う訳でハリウッド版『GHOST IN THE SHELL』日本では4月7日(※執筆時)から公開です。物語はアメリカ用に変更も加えられているそうですが、そこは少し目を瞑って楽しく観たいと思います。劇場で観るのが今から待ち遠しいですね。

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