動物園ライオン襲撃事件

 みんなー動物園は好きかなー?動物園に行くと沢山のフレンズがいてたのしーよねー!園によってはサーバルちゃんもいるよー!わーい!

 ……と、けものフレンズの放送でにわかに盛り上がっている動物園ですが、先日、悲しい事故がありました。


 今年の2月26日(※執筆時)、長野県の小諸市動物園で飼育員さんが清掃しようと獣舎に入ったところ、中にいたライオンに襲われ重傷を負ってしまったのだそうです。

 しかも来園していた親子の目の前でそれは起きたのだとか。事故の知らせを受けた市は動物園を閉園して、現在職員が対応に追われているそうです。


 動物園で飼われて人に慣れていてもやっぱり野生動物だから……と、言葉で言うのは簡単で誰もが口を揃えてそう言います。

 でもそれは犬や猫だって同じだと思うんですよ。ただ、犬や猫はそこまでの力を持っていないだけ。単純に猛獣と呼ばれる動物達の元々の力が強いって言うだけの話なんですよね。彼らが特別に凶暴だから、ではないと思うんです。


 実際、飼育員さんを襲ってしまったライオンのナナちゃんも性格は温厚でとても愛されていたそうです。勿論15歳になる今まで大きな騒ぎを起こした事は一度もありません。飼育員さんにもとても懐いていたと言う事で、今回の事故を起こした事が信じられないと言う話もあるようです。


 動物園って人に常に見られているからストレスが溜まると思うんです。飼われているフレンズ……じゃなかった、動物達も産まれた時からそこにいるならその環境にも慣れているとは思います。

 けれど、だからと言って全くストレスを覚えないって事はないと思うんです。

 後、動物園の広さも広範囲を縄張りにするような動物にはストレスになるかも知れません。


 この事故については動物園の設備の不備の可能性が高そうですね。閉じておくべき扉が開いていたかも知れないとか言う話ですし。実際に襲れている以上、開いていたのは間違いない訳ですが。

 多分本来なら隔離された状態で掃除が行われていたのでしょう。その扉がきちんと閉まっていなかったので、ナナちゃんは自分の場所を荒らされていると勘違いして飛び出して攻撃してしまったとも考えられます。


 ただ、事故が滅多に起きないからこそ、こうして起こるだけで大々的に報道される訳です。事故の発生自体は悲しむべき事ですが、それだけ普段の動物園はとても安全だと言う事の証明にもなりますね。


 動物保護団体の中には動物園の存在自体を虐待だと主張している人達もいます。彼らの一部は人がペットを飼う事も否定しています。

 流石にそれは極論だと思いますが、海外で環境の酷い動物園が話題になったり、日本でもクマ牧場の熊の扱いが酷かったりしました。こう言う動物の扱いの酷い所はすぐにでも改善するか閉園して欲しいところです。


 野生動物と言えば先日もサファリで事故が起こって話題になりました。襲う動物が悪いのではなく、対応する人が彼らをそう言う事もする存在だって言う事を忘れた事が原因で起こったものなのではないかと私は思います。


 今回の事故での一番の悲劇は襲われる所を目にしてしまったお客さんではないでしょうか。特にお子さんはトラウマになってやしないかと心配になります。ただ、野生動物は甘い存在じゃないんだぞと言う事でいい社会勉強にもなった……かも?


 現在伝わっている情報だけでは今回の事故が設備の老朽化とかによるものなのか、単純な人為的なミスなのかは分かりません。勿論ライオンのせいでもありません。今は原因究明をしっかり行って、こんな事が二度と起きないようと願うばかりです。

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