第12話 無いモノは作ればいい

 あるコスプレ写真が、一時期話題になりました。


 その方は、イスラム圏におられる女性で、特有の頭に巻く布(ヒジャブ)を被っておられました。通例として、イスラムの女性は髪を隠さなければならないため、ヒジャブは必須のアイテムです。


 そのヒジャブを、キャラの髪色と合わせてカラフルにし、形もその髪型に似せ、コスプレを楽しんでいる写真でした。





 以前、私はTwitterの方でこのような事を書きました。

『努力とは、手持ちにあるカードを使い、頭をフルに使って最善の、もしくは最悪の一手を打つ事』だと。

 まさしく上記の女性は、その『手持ちのカードを使っての最良の一手』を打ったのだと思います。





 コスプレには、様々な制約が付きまといます。金銭的・時間的な問題から、体質・体型・年齢や宗教・生まれ育った環境まで、人それぞれまったく違っています。


 その限られた制約の中で、いかに行動出来るかが求められる。それがコスプレだと思っています。


 そこで出てくる言葉が、「無ければ作ればいい」という理論です。そういう衣装・アイテムが無い、もしくは持てないなら、作ってしまえというものです。


 だからと言って、自作するコスプレに愛があるとか、既製品だから愛が無いとか、そんな事はありません。


 自分で出来る限りの事をして、結果として出来上がった衣装や小道具に、愛の有無や優劣など存在しないと、私は思っております。





 様々な制約があると思いますが、そこを乗りきって完成したもの、そこを評価し、お互いに健闘を讃えましょう。それが『同士』と言うものですよ。

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