第241話史と里奈の横浜デート(3)
史と里奈は、ようやく横浜駅が近くなった。
そこで里奈
「ねえ、史君、シーバスに乗ろうよ」
「少し高いけど」
と提案。
史も、ニッコリ。
「そうだね、お天気もいいし」
「僕もシーバスで山下公園まで行くのが大好き」
ということで、史と里奈は、横浜駅から山下公園まで、ちょっとした船旅をすることになった。
里奈
「いいなあ、船も、天気もいいし、風も気持がいい」
超ゴキゲンである。
史も
「そうだねえ、電車は早くて安いけど」
「このシーバスの魅力には、かなわないなあ」
そんな状態で、デッキに二人で出てしまう。
里奈
「かもめかなあ、たくさん飛んでいるね」
史
「そうだね、風物詩で」
後は、二人ともほとんど言葉がない。
海の上ならではの開放感に包まれている。
里奈は、何より史のストレスを解消させたかった。
それだから、史にシーバスを勧めた。
史も、いつになくリラックスした表情。
里奈としても、ホッとしている。
史から声がかかった。
「里奈ちゃん、風が少し冷たいけれど、中に入る?」
里奈
「えーっと・・・」
少し顔を赤らめる。
史もわかったようだ。
そっと身を寄せて、里奈の手を握る。
里奈の顔は、ますます赤くなった。
そして、そのままうつむいてしまう。
そのまま、船が進んだ。
史は
「里奈ちゃん、ちょっと前を見て」
と声をかける。
里奈
「え?」
と、真っ赤になった顔をあげる。
そして
「わ!」
史
「氷川丸さ、横浜名物」
「そして、目の前に山下公園とニューグランド」
史の言うとおり、シーバスは山下公園に到着となった。
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