因果応報
僕は今、イジメられています。
毎日毎日。
物が無くなります。
後ろからいきなり殴られます。
死ね!バカ!屑!と罵られます。
先生にも相談しました。
先生からは無視されました。
やっと学校が終わり、お家に帰ります。
お父さんお母さんには内緒です。
心配かけちゃうし。
何よりかっこ悪いところを知られたくない。
お家にいつも好物のお菓子がある。
夕飯も大好物のハンバーグを焼いてくれるんだ。
僕はそれで元気になる。
だから大丈夫。
今日もまた、イジメられます。
先生も同級生も助けてくれません。
僕はある日、言いました。
もう、イジメないでって。
無言で殴られました。
勇気を持ってお父さんに相談しました。
聞こえない振りをされました。
勇気をもってお母さんに相談しました。
お母さんはテレビに夢中です。
僕は後悔しています。
前は僕のほうが強かった。
お友達もたくさん居て人気者だった。
鈍臭い祐介君を皆でイジメていました。
祐介君は学校に来なくなった。
その代わり、祐介君は毎日、僕の夢に出てくるようになりました。
夢に祐介君が出て来なくなったら、僕はイジメられるようになりました。
あれだけ仲が良かった友達も見ない振りです。
お母さんと仲が良かった先生も無視します。
今の祐介君にはお友達がたくさん居ます。
首にロープが付いていたり
血だらけだったりするけれど
お友達がたくさん居ます。
僕は、祐介君のお友達から集団でイジメられます。
「もう、イジメないで、お願いだから!」
情けないけれど泣きながら言ったんだ。
「もう、イジメないで?」
「それは僕達も散々、言ったよ!」
どこからともなく祐介君のお友達が増えて、更にイジメられます。
お母さんは僕を見てくれないのに、僕の写真にお菓子を置いて行きました。
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