不可解な涙

君を見つけると、足が止まる

君と目が合うと、瞬きを忘れてしまう


この気持ちは何だろう

この衝動は何だろう


君の名前を呟くと、心臓が震える

君の声を聞くと、頭の奥で何かが弾ける


この感情は何だろう

この驚きは何だろう


考えてもわからない

考えなくてもわからない


わからないから、ぎゅうぎゅうに潰す

このわからなさを、ぎゅうぎゅうに潰す

潰して潰して、閉じ込める


でも本当は気付いているんだ

「わからない」が閉じ込められない事を

「わからない」が溢れ出している事を


この不可解さは何だろう

この激情は何だろう


君を見つけると、涙がこぼれそうになる

君はいったい、何者なのだろう

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