僕らの食卓

今でもスープを二人分作るのは

君にも食べて欲しいから


今でもグラスを二つ並べるのは

君と一緒にワインを飲みたいから


食卓においで

僕はいつでも待っているよ

君の椅子は用意してあるんだ


今でもトーストを二枚焼くのは

君を忘れてしまいたくないから


今でも目玉焼きを二つ作るのは

君の笑顔が忘れられないから


食卓においで

存在も質量も消えた君を思い

僕は料理を並べているんだ


僕らの食卓には二つの湯気がある

僕と君の「美味しいね」が僕らを繋いでいる


今でも

そしてこれからも

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