鳥の住む部屋
彼の部屋には鳥がいる
姿の見えない鳥がいる
鳥の名前を彼は呼ぶ
静かな羽音が部屋を満たす
彼の部屋には鳥がいる
彼だけが知っている鳥がいる
鳥の鳴き声を彼は聞く
雨音に似た音階が部屋へ落ちる
鳥とともに彼は生き
鳥とともに彼は死ぬ
それは彼の運命ではなく
それは彼が選択したこと
彼の部屋には鳥がいる
彼が愛する鳥がいる
彼だけが撫でる羽を持つ
かけがえのない鳥がいる
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