鳥の住む部屋

彼の部屋には鳥がいる

姿の見えない鳥がいる

鳥の名前を彼は呼ぶ

静かな羽音が部屋を満たす


彼の部屋には鳥がいる

彼だけが知っている鳥がいる

鳥の鳴き声を彼は聞く

雨音に似た音階が部屋へ落ちる


鳥とともに彼は生き

鳥とともに彼は死ぬ

それは彼の運命ではなく

それは彼が選択したこと


彼の部屋には鳥がいる

彼が愛する鳥がいる

彼だけが撫でる羽を持つ

かけがえのない鳥がいる

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る