三千の祈り、三千の別れ

三千の白い紙が舞う

透き通った朝に舞う


はらりひらりと

落ちてくる紙を

僕は頬に受け止める


三千の白い祈りが舞う

音のない朝に舞う


ふわりゆらりと

舞い上がる祈りへ

僕はそっと別れを告げる


さようなら

さようなら

きよらかな三千の魂

真っ白な沢山の祈り


羽根のような白い紙を

僕は頬に乗せ呟く

三千回の別離を呟く

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