「無頼の壇」

煩先生

 

怨嗟の墓に

故里を去る

身軽な嘘が

街で喘いで


祖は形骸し

理屈で黙る

静物の恋を

違える儘に


奇蹟の膣に

梅毒を知る

孤高な猫が

舌で偲んで


児は散漫し

自由で廃る

神託の雨を

厭える程に

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「無頼の壇」 煩先生 @wazurai

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