今日僕は人を✕してしまった

折原幸斗

第1話 感覚

今日僕は人を殺してしまった。

僕はどこにでもいるような平凡へいぼん な高校生。十文字達哉じゅうもんじたつや。僕は昔から人を殺してみたいと思っていた。でも僕には分かっていたどんな理由があれど人を殺すのはイケナイことだってゆうのは。僕はねこ たぬきかえる など様々な生き物の解剖かいぼう を小さい頃からしていた。それは生態についてや身体からだ の仕組みに興味きょうみ を持ち見たいとゆう欲望が おさえられないんだ。そして僕は1人目のターゲットを見つけた。彼女の名前は一ノ瀬楓いちのせかえで。バイト先で知り合った同い年の女子高生だ。彼女はすごく陽気で可憐かれん な美しい女性だった。

一目見た時から僕の直感はこういった。『この女を殺したい!』『この女の中身をのぞ いて見たい!』そう思った。その時から僕は彼女にかれていった。彼女は陽気な性格ですぐに僕にも優しく接してくれた。優しくされる たびに彼女を『殺したい』そう強く思っていく。彼女は僕の事をどう思っているのだろうか。ある時彼女の方から『来週の日曜空いてる?良かったら映画に行かない?』と言われた。僕は一瞬頭が真っ白になった。こんな事なんてあるのかそう思った。僕はすぐに『いいよ。』と返事をした。僕はその日にかえで を殺そうと考えていたがもう少し彼女の事を知ろうと思った。これは恋とゆう感情なのかそれともただの興味本位 きょうみほんいなのか。僕は考えていた。その日は眠る事が出来なかった。次の日僕はバイト先で楓に会った。楓に『どんな映画見るの?』と質問をした。すると楓は『恋愛系~♪私好きなんだよね~』と答えた。僕は楓に合わせるように『俺も好き!』と答えた。本心 ほんしは別にどうでもいい。どんな映画でも僕には関係 かんけいないのだから。楓の事を考えるとますます『手に入れたい』『自分のモノにしたい』と思ってしまう。ダメだまだ抑えるんだ。それから時が過ぎついに約束の日曜がきた。『ピロロロロロロ~♪』僕のスマートフォンから着信音ちゃくしんおん が部屋に鳴りひび く。それは楓からの着信だった。

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