■人物に特徴を作る(似た人物はいらない)
小説は、文章で人物を把握するため、似た特徴を持つ人物が複数登場してしまうと、読者は誰の事を言っているのかわからなくなり混乱してしまいます。
読者にちゃんと覚えてもらえるように、登場させる人物はしっかりと特徴をつけて存在感を出させるようにしましょう。
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■外見的特長が似ている人物はいらない
外見的特長とは、肌の色や髪の長さと色、背の高さ、体付きなどの事です。
(声色もここに含めても良いかもしれません)
外見的特長も、似てしまわないように注意する必要があります。
例えば、登場する女の子が3人とも「髪が金髪ロング」だったとします。
物語の中で、「金色の長い髪が風になびいた」などの表現をした場合、3人の内の誰を見て表現したのか、読者にはわからなくなってしまいます。
どうしても、3人とも同じ「金髪ロング」にする必要がある場合は、「似た部分を使った表現は使えない」という事を頭においておきましょう。
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■内面的特長(性格・考え)が似ている人物はいらない
現実の世界でも、双子のように同じ性格で考え方をする他人というのは、まず出会う事はありません。
同じお菓子が好き、同じ趣味、同じ人が好きというのはあるかもしれませんが、全てが同じという事はまずないでしょう。
小説の登場人物も、「全く同じ」や「似ている」人物にならないように気を付けましょう。
「全く同じ人物」というのは狙ってでもない限りやらないと思いますが、作者一人で複数の人物の考えを書く必要があるため、小説を書きなれていない場合、「似た考えをする人物」を作ってしまう事があります。
小説の場合は、常に外見が見えない分、性格や考え方など内面的特徴がその人物を見分ける重要なポイントになります。
ですので、似た性格・考え方をする人物が複数いた場合、「どちらか1人いれば十分」となってしまいます。
例えば、4人の人物がいて、目の前にある時限爆弾の赤いコードか青いコードを切ろうとしているシーンを想像してみてください。
AもBもCもDも頭が良く冷静沈着で取り乱す事なく、爆弾を分析した後、「赤いコードを切ろう」と一致してしまうと、「そうしよう」とすんなり話が進んでしまい、何もドラマが生まれなくなってしまいます。
しかし4人の性格がバラバラだった場合は、
A「2択か・・・・・・。 よし、赤を切ろう。今日のラッキーカラーは赤だったんだ」
B「バカ! 適当な事いってんじゃねぇよ! 命かかってんだぞ!」
C「二人とも静かにしてください。言い争ってる場合ではありませんよ」
D「マジマジやばいよぉ~。あと1分しかないって! もうダメだ~!」
と、それぞれの性格と考え方の違いから、どちらを切るのか揉めつつ決断をするというドラマが生まれます。
また、そのシーンまでに小説を読み進めてきた読者は、Aの性格を理解しているため、かっこの前にAなどの名前がなくても、Aならそう言うだろうなと他の人物と間違う事なく、スムーズにAが言ったセリフとして読んでくれます。
もし、双子の人物で「全く同じ反応をする二人」を登場させたい場合は、「二人で一人という特徴」になりますので、同じような二人を登場させても問題ないでしょう。
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