用語集 (随時更新*ネタバレ注意)

《魔法》


この世の神羅万象を司る力。各支配者たちによりその性格を異なる。旧き者共は使用できず、竜共は神羅万象から自らの身を守る盾とし、神は神羅万象を創造し、魔族は神羅万象を破壊し、人間は神羅万象を支配する。


例えば、人間は魔法によって火を生み出すことは出来ないが、火を操ることが出来る



《種火》


三賢人と呼ばれる古代人の三人が発明したカンテラ状の道具。中には火や水、植物などの魔法を使用するための元素が入っている。見かけによらず、中に入る量は無限近くといわれ、また水一滴入れても少し時間が経てば池を満たす量まで増幅するなど構造には多くの謎がある。魔法の使用の際は蓋を開ける。




《宝玉》


透明な石でできている。触れるとその人の魔法の才能が色として現れる。スピード型なら黄色、パワー型なら赤、エリア型なら青に濁る。聖属性持ちは白に、邪属性持ちなら黒に濁る。しかし、超低確率で透明なままの特異属性が現れる。製造方法は不明。



《杖》


高価な種火の代用品として開発された道具。種火と違い元素を保管することが出来ないが周囲の元素を支配することが出来る。欠点としては自分の周囲に該当の元素がなければ使うことが出来ない。


例えば、近くに水がなければ水の魔法が使えない。



《玉》


宝玉を小型化した石。宝玉の製法は不明だが、こっちは解明されている。杖と同じ機能を持った指輪や剣に埋められることが多い。



《パワー型》


魔法の才能を表す言葉の一つ、高威力の魔法を操ることが出来るが、支配が完了するまでの時間が長く、多くの魔力を使用する。故に、手のひら大の火の玉を操るにしても時間と魔力を無駄に使うが、ある一定以上の威力の魔法はパワー型にしか使えないため、戦場では決戦兵器として投入される。



《エリア型》


魔法の才能を表す言葉の一つ、広範囲の魔法を操ることが出来る。火の玉を他の属性と違い複数操ることが出来きる。三つの内最もバランスに優れている。戦場では後衛として投入される。



《スピード型》


魔法の才能を表す言葉の一つ、魔法の支配完了時間が短く、低威力魔法では他の属性とは比べ物にならないほど少ない魔力で操ることが出来る。しかし、一定以上の威力になると使えなくなる魔法が多数存在する。戦場では前衛として投入される。



《聖属性》


魔法の才能を表す言葉の一つ、上記の三属性は無属性に位置する。聖職者に多い。教会では心が清らか者が持つとされているが、三賢人は否定し、強い拒絶心を持つ者に現れやすいと説明している。主に光を操るが、支配時間が長く、消費する魔力も上記の三属性とは比べ物にならないほど多い。戦場では支援として投入される。



《邪属性》


魔法の才能を表す言葉の一つ、賢者に多い。教会では心が穢れた者が持つとされているが、三賢人は否定し、強い愛する心を持つ者に現れやすいと説明している。主に影や闇を操るが、支配時間が長く、消費する魔力も上記の三属性とは比べ物にならないほど多い。戦場では斥候、暗殺として投入される。



《特異属性》


魔法の才能を表す言葉の一つ、喪失者に多い。教会では神の寵愛を受けれなかった悪魔の子とされている。三賢人は否定し、心を失った者に現れやすいと説明している。彼らの魔力はは元素を支配することが出来ない。その代り、人体に働きかけて活性化させたり、その逆も然り、最大の特徴は元素を通して伝流することが可能。三賢人は最も研究に力を入れてる分野である。各国では奴隷や実験体等に扱われがちである。





《ユーラシア連邦》


世界最大の面積を誇る国家。かつて、世界によって割かれた北の大陸全域を有する国家。大気は一年中雲に覆われ、雪や有毒な雨が降り、大地は一年中雪に覆われるか、不毛の大地として荒廃している。周囲の大海では一年中霧が立ち込め、大波が荒れ狂い、海流は乱れている。更に北に行けば海は凍り、堕天と呼ばれる存在以外暮らせない死の世界が広がる。

しかし、北の果てにある大山脈の向こうは火山の影響により、草花が咲き誇る竜の巣となっており、大山脈のふもとの洞窟には巨人族が鉱物と戯れ、温暖な地下には魔族が住んでいる。そして、雪に覆われた地上では、南では差別され、迫害を逃れてきた人間たちが文明を築いている。

国は魔王と呼ばれる魔族の王を中心とした封建制を敷いており、各種族は手を取り合い協力しながら暮らしている。

軍事力では世界最強であり、50年前に神聖国主導で進められた100万の十字軍を僅か20万で打ち破り、その後神聖国に乗り込み、神聖国の人と土地を絶滅させた。



《イースタシア帝国》


通称:東方の帝国、世界最大の人口を有し、国土は連邦の6割に匹敵する。かつて東方の大陸には多くの国家が存在したが、中で最も強力であった帝国が長い時間をかけて、朝貢や冊封などの飴と圧倒的な武力による鞭を使い分けて全てを併合し、現在に至る。残りは極東の島国のみであるが、帝国は併合を諦めている。

温暖な気候による多くの食料と広大な土地に埋まる資源を使い、現在、国力は連邦の7割にまで上げることに成功。

国は皇帝による絶対王政、優秀な官僚機構と強力な軍事力を背景に西域開拓を計画している。



《オセアニア共和国》


細分化し、西域に無数に存在する島国の中でひと際広大な土地を持つ国。その広さは連邦の4割に匹敵する。世界でも珍しい共和制を敷いており、平和を謳い周辺の島国と軍事同盟や関税協定を結ぶことにより西方の雄として君臨している。東方からの圧力に対しては西域全域の島国と提携して対抗している。現在国力では、単独だと連邦の3割、西域全域で5割に匹敵する。

国は大統領と首相と呼ばれる政治家二人によって運営されている。現在は国内で盛んである宗教問題に頭を抱えている。



《エストリップ王国》


共和国に次いで国力と国土が大きい国。今作の主舞台。その名のとおり王政を敷いている。現在国内では従来の共和国に従う保守派と最近急激に力を伸ばす皇国を支持する急進派の政争により二分されている。最近、保守派は共和国の資金提供により、世界最強の傭兵集団DOWを雇った。



《マレクス神聖国》


連邦、帝国、西域に囲まれ、それらの中心に位置し、コムネ教を奉じる宗教国家。かつて西域、帝国と連合を組んで連邦と戦争し、敗れ滅び去った国。連邦の凄惨な攻撃により、人は一人残らず殺され、土地は一握りも残さず荒廃させられた。その後、連邦は知能が低く、凶暴な魔物と瘴気を多数放ち、人間が住めない土地に変貌させた。

だが、近年裏情報で僅かな人間が生活していることが確認された。




《聖マレクス皇国》


世界の極西に位置する4つの島国の内の一つ。西域では共和国、王国についで国土と国力が大きい。国力に関しては属国である残り3つの島国を合わせれば王国を超える。マレクス神聖国の後継国であり、かつての戦乱から逃れた聖職者たちが作り上げた国。現在は西域全体で熱心な宣教活動を行っており、勢力を急激に伸ばしている。国は教皇と呼ばれる存在が治めている。




《レンナ法国》


世界の極西に位置する4つの島国の内の一つ。聖マレクス皇国の属国の一つであり、他の二つとより先にコムネ教を国教にした国。その功績により皇国から元首は法王の称号が与えられ、枢機卿に任命されている。



《聖スターライン》


世界の極西に位置する4つの島国の内の一つ。聖マレクスの属国の一つである。皇国から元首は聖王の称号が与えられ、枢機卿に任命されている。



《トルスキー教国》


世界の極西に位置する4つの島国の内の一つ。聖マレクス皇国の属国の一つ。皇国から元首は教王の称号が与えられ、枢機卿に任命されている。



《リベール連合》


世界の南部に位置する世界最大の島国。その大きさは王国の2倍に相当する。住民のほとんどは人間とは違う亜人と呼ばれる半人間。国のトップはフェイエルフと呼ばれる高次存在が治めている。各地にギルドと呼ばれる自由商工同盟が活発に活動しており、また魔法の研究に最も力を入れてるため魔導国家とも呼ばれている。三賢人の一人ジョゼフィンの生まれ故郷。



《三賢人》


魔法を研究する秘密結社:賢者を束ねる代表の三人。魔法のプロセスの発見や様々な魔道具を作るなど、現在の魔法の礎を築いた三人。三人とも年齢は900近くといわれている。50年前、何者かによって二人は殺され、一人は行方不明となった。



《東方のマオ》


三賢人の一人、イースタシア帝国がまだ地方の小国時代から存在が確認されていた。他の2人と共に三つの才能を発見し、その後、宝玉や玉、種火などの道具を発明した。長寿の秘訣は仙人へと昇華したからだと説明している。50年前、何者かによって脳と心臓を抜かれて殺された。



《西方のエドルフ》


三賢人の一人、共和国が成立する前から存在が確認されていた。彼は初めて聖属性と邪属性のプロセスを解明した。その後、人工的に聖属性と邪属性を作りあげようとしたが、50年前、何者かによって脳と心臓を抜かれて殺された。熱心なコムネ教の信者であったらしい。長寿の秘訣は霊薬を飲み続けたと説明している。



《南方のジョゼフィン》


三賢人の一人、連合が成立する前から存在が確認されていた。他の2人と違いまだ300歳であると公言している。フェイエルフ族であるが、他のフェイエルフと違い、ダークエルフのような褐色の肌を持つ異端のエルフである。彼女は特異性を発見し、その研究を続けている。50年前、左腕だけ残して行方を去った。エルフたちによると、彼女の分身ともいえる精霊樹が枯れていないことから死んではいないらしい…



《賢者》


聖者と対立している存在。かつては純粋に魔法の研究をする秘密結社であったが50年前の三賢人失踪により、その性格が変わったとされている。教会によると魔族と手を結んで世界の支配を企んでいるとされている。規模、所在地共に不明。




《コムネ教》


西方世界で信仰されている宗教。平等を唱え、自然の摂理を乱す魔法の排斥運動を展開している。指導者は聖者と呼ばれている。



《DOW》


世界最強の傭兵集団。その規模は3万を超えるとされている。実際、傭兵業を行っているのはそのうちの約3000人のみで、他は医者や商人、交渉人など彼らを支える仕事についている。業務は戦闘員を派遣して警備や戦闘行為を行う以外に兵站の委託業務や兵の訓練、陣地や要塞の建造や整備なども行う。最近では、地域紛争の調停や平和維持など従来の傭兵の概念を打ち破っている。諸外国は複数のギルドの集合体と考えており、その中の傭兵ギルドのみ、DOWと呼んでいる。本拠地はリベール連合にあるとされている。主人公が所属している。




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