あるって帰ろう

帰りのバスです。席は、左から、箱野、君、星野、今井、で箱野の前の席に明が座ってます。時間は夕方くらいでしょうか。


君「‥‥」パリパリモグモグ

明「あんま食うと飯食えなくなるぞ」

君「あっ、そうだね、ゴミ箱何処かな」

明「あれ、タイヤついてるゴミ箱‥」キョロキョロ

箱野「すいません使ってました、はいどうぞ」

君「ありがとー」

星野「それ、‥‥ゴミ箱、真ん中で分かれてるんだね」

君「ほんとだー、燃える燃えないなんだね」分別して捨てる


プー!プー!


明「‥‥渋滞」

君「んええ‥‥、寝ていい?」

明「おやすみな」

君「‥‥‥‥‥‥」スヤスヤ

箱野「寝付きいいですねえー、さて‥(渋滞怖いからロキソニン飲も)」

星野「‥‥‥‥‥‥」電気付ける パチッ

箱野「え‥」

君「‥‥え」眩しさに薄目で星野を見る

星野「あ、ごめん‥‥、本読もうと思って」

君「んんん、眩しかった‥‥」

星野「はいどうぞ」アイマスクつける

君「アイマスクだー、ありがとう、絶対変な目とか描いてあるんでしょー‥‥‥‥」スヤ

珍しいが普通に真っ白のアイマスク。

星野「‥‥‥‥‥‥じゃあ」

星野はサインペンで自分のサインを書き、目の場所に黒丸を描いた。満足そうにサインペンをしまった。

明「っふ」

箱野「っふ‥‥、おやすみなさい‥」

星野「これでいいね」ニヤリ 本を読み出す。


渋滞はまだ続く。

箱野はちらりと奥の今井の方を見ると同じく本を読んでいた。今井にいたっては暗い状態のまま読んでいた可能性がある。明は楽譜の確認中。


箱野「(あんまり物は持ってこなかったな)」ポケー ロキソニンの成分見る。


君「んん‥‥‥‥」


箱野「‥‥(もう起きたのかな)」ジッ‥


君「‥‥う〜‥‥んん‥‥」


箱野「‥‥」ジッ‥‥


君「んんんっ!!」ガバッ


箱野「っ!」

君「前が見えないよっ!!うわあ!今井くんに殺される!」ジタバタ

今井「っなんで俺なんだよ!」バッ

明「ばか!アイマスクはがせ!」

星野「‥‥」アイマスクをひっぺがす。

君「っ、‥‥ふえ〜」

明「なんの夢見たんだよっ、ふっ‥」

星野「‥‥‥‥っふ」

君「‥‥今井くんが‥‥俺の住んでたアパートに‥毎日‥‥悪戯しにきたでしょ‥‥その時の夢‥‥」

今井「っふ‥‥」

箱野「(なにをされたんだ)」

星野「っふふ、なるほど‥」

箱野「なにを、されたかは、聞いても‥‥?」

君「‥‥浴槽で味噌汁作られたり‥‥」

明「ふっ、あははは」

箱野「‥‥ひっ」

君「トイレ入ったらなんか‥‥ダイエースプレーが、無数に立てて飾られてたり、」

今井「うひゃひゃひゃ」


君「‥‥ネレナクナッタヨ」

星野「しょうがないね‥‥」

明「飯の話をしていよう、俺は生姜焼きが食べたい」

君「俺も‥お腹空いたね」キュー

星野「何、食べようね‥‥」

明「久しぶりにあそこの定食屋行くか」

君「うん‥‥‥‥」スy

明「今井に殺されるぞ」

今井「༼ꉺ✺ꉺ༽」ズギャアァァァアン

君「‥ぅぃい」パチッ


ゴトッ ブーン


箱野「っ‥‥」

星野「‥‥渋滞解消かな、」


君「(いまどこだろ)」カーテンチラリ

「なんだあ、もうこんなとこか、‥‥」ポヤ‥‥自分の鞄の中を見る、

「たまちゃん、これあげる」ペイッ

箱野「?ありがとうございますー、絆創膏ですか?」

君「物販の絆創膏‥、凄く人気商品なんだあ、指輪なのさ」

箱野「確かに柄がついてますね」

君「ライブ中とかね、みんな指輪ついてるみたいなんだ、俺らとお揃い風」

箱野「っ、え、‥‥、あ、みなさん色違いの付けてるんですね」

星野「‥‥誕生石、だよ、名前は忘れちゃったね」

君「俺の赤いヤツ、‥‥ガンガリアン?」

明「絶対違うだろなんだよガンガリアンって」

君「兄ちゃんのは、薄黄色だねえ、リペジュニアかなあ」

星野「っふ‥、俺のは?」

君「‥‥ジャーガル?」

今井「俺のは、?」パッ指輪を見せる

君「‥今井くんの指輪凄い色だね‥‥、それは俺思いつかないよ」

箱野「思いつきだったんですね‥」

君「バレちゃった」


キーッ

スタジオに着いた、どうやら今日はこれで解散のようだ。スタッフが1人駆け寄る。

「お疲れ様でした、箱野さん今日はありがとうございます、MVは初回のアルバムに特典でつくものなのででき次第お渡しします、今日Mステがオンエアされるのでお暇だったらみてください」😉


箱野「わかりましたーありがとうございます(お風呂と被らないかな)」




星野「俺は、休肝日だし、帰るね」

明「あそこの定食屋行くな」バイッ

君「俺も定食屋さん行くから、じゃあねー」バイバイ

今井「‥TSUTAYAよるから、あるって帰る、じゃーな」

箱野「僕も歩きで帰りますので、今日はありがとうございます、お疲れ様でした」




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る