上がる所。
レコーディング室、リズム隊(ベースとドラム、ここではほぼ天石兄弟のこと)は隣室の扉を開け放ち、今井や星野に聞こえるように次の曲の音合わせをする。星野は無音のヘッドフォンを付けたまま歌詞を見つめる、今井はほぼソファに寝っ転がった状態で楽譜を見ながら星野と話す。
今井「‥‥栗色の髪が〜、揺れるとの と で‥」
星野「‥‥やっぱり上げた方が良いよね、よし」
星野は録音をするため防音の録音室(今井のいる所も防音だが星野が入ったのはボーカルが別撮りする為の鉄壁みたいな部屋)に入る。今井はヘッドフォンを付ける、つけないと聞こえないのでね、
君が今井の方の部屋にきた、音を立てないように忍び足をしてソファの上の猫太郎を回収して戻った。絶対必要ない。
「栗色の髪が揺れると
夢の続きが見たくなる 目を閉じて
夢だけ見せて 夢だけ」
バタン
星野「‥‥良いかな」
今井「‥‥‥‥おう、この歌は特にバックコーラスいらねえし、」
星野「‥‥じゃあNo.Kは終わりだね、次の曲はボーカル今井くんのやつだよね」
今井「‥‥そうそう、今から楽器録音」
今井はギターを持ってリズム隊の方に行く。
(状況説明、今井とリズム隊は楽器類録音部屋で録音、星野はさっきまで今井がいた部屋でなんとなく関係ない歌詞を書いている)
星野「(‥‥ラッパみたいな音がするけどラッパじゃないんだろうなあ)」
今井はエフェクターを異常に使うギタリスト、ギターの原型がない程に音をいじくる。ピエロのような天使がゆらゆらくるくるおちょくりながら歌う曲、らしい。
星野「‥‥‥‥‥‥明日は1人でラジオかあ」
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