目覚め:再び
最初に目覚めたのはアメリだった。胸の奥で心臓が激しく鳴り、その存在を主張する。アメリは枕元の包装を破きさらさらと喉の奥に流し込んだ。粉は苦かった。
ゆっくり息を吐き、焦りをとかすようにもう一度深く呼吸をした。落ち着きを取り戻したアメリは湧き上がった不安を意識から追い出す。
綺麗に洗われた傷は、リカが眠りについた朝を思い起こさせた。あの日と同じ点滴のチューブとあの日と違うアメリ。アメリはそれを引き連れて歩いた。傷ついた足がじくじくと痛んだ。
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