第14話3-1
「そうだ」
静寂を打ち破る様に、コルネリアがポンと手を叩いた。
「其処の公園に、美味しいクレープ屋の移動販売があるのよ。しかも、調理器具じゃなく手焼きと言うレア物よ」
「「「手焼きのクレープ!」」」
今では珍しくなった、人の手で繰れぷを焼くこ事に興味があるのと、何より小腹がすいた所で3人は目を輝かせる。
「てっ…、結局食べ物じゃない」
二人に同調したヴァーシャが、我に返り二人を揶揄する。
「何よ、自分だって同調したくせに」
「そうだそうだ」
「うっ…」
二人の反論に、欲求の勝てない自分の姿に反論できず、思わずしり込みをし後づさむ。
「あ、ごめんなさい、私今、クレジットが厳しくて…」
現状の財布事情を考慮し辞退しようと、恐る恐る手を上げて、はしゃぐ4人に水を差す様で申し訳なさそうにすユミハ。
その表情を読み取り察したヴァーシャが話をずらす為でもあったが、ユミハの背中を軽く叩き笑みを浮かべる。。
「大丈夫よ、それぐらい私がおごってあげるわ」
「でも…」
「遠慮しないの」
おごりと言う言葉に、目ざとくユラとエーファがすばやく反応し、あやかりたいと言う意思表示を示すように、笑みと手を差し出す。
「何、この手?」
「「ご馳走になります!」」
「私は、ユミハにおごると言ったのよ」
結果は分かっていたが、一応確認をするというか一部の望みをかけて投げかけた言葉は、哀れ見事撃沈され、海の藻屑と消え去ったかに見えた。
「やっぱ、ヴァーシャに期待していなかったけど」
「流石にこうも、いつもと同じ台詞を投げかけてくると、ちょっと芸がないと思いません事、エーファさん」
「まったくですわね、ユラさん。あそこのお宅は、どう言う教育を受けてらっしゃるのかしらね、コルネリアさん」
「ほんと、平等の精神と理念はどこにいったのかしら。これでは、国家に対する侮辱の何者でもありませんこと」
結託して、嫌味をヴァーシャに聞こえるようにし大多数で、自分達の行動を正当化するべく対抗し、言葉の深海から引き上げようと試みる。
「コルネリアも一緒になって…」
「やっぱり、私…」
「いいのよ。ユミハは、気にしないで」
腕を組み、仁王立ちになりながら3人の前に立ちはだかり、怒鳴り散らすかと思ったら、にこやかにやんわりとした口調出端時出す。
だが、その言葉は返って不気味さを垣間見れていた。
「いい事、あなた達が怠けてい間、ユミハだどれだけ部活に貢献しているか分かるかしら?。これは、普段あなた達が行わなければいけない仕事であり、義務であるのよ。それを放棄して、惰眠をむさぼりあまつさえ、遊びほうけているその怠惰な行動派万死に値します。本来は、その代償として、無償の奉仕活動を義務付ける所をユミハの献身な働きによってそれを補ったいるのよ。クレープのおごりは、いわばその仕事の正当な対価として支払っていいる分けであって、クレープと言う対価を求めるのであれば、正当な労働と奉仕を行い初めて得られるべきであって、それを無償で手に入れる事は、浪費するだけのアリストクラシーでしかないわ」
無駄に長々と口上述べる演説家のように、話し続けるヴァーシャに3人は背中にかかる軋轢に霹靂し、もう当初の目的はどうでも良くなり、結局の所サルベージは失敗に終わったのであった。
「はいはい、もう分かったからヴァーシャ」
「何か、棘のある言い方ね」
「もいいや、自分のクレジットで払うから」
これ以上、話しても堂々巡りになりかねないと思ったエーファは、ヴァーシャの言葉を切るように終わらし、それにユラもコルネリアも同調すする。
「そうだね。クレープ屋さんもしまっちゃうし」
「うんうん」
3人の態度に、あまり納得のいかななかったが、これでクレープに有りつけるのであれば一応の決着はついたのだと、自分なりに納得する事にし、ユミハの手を引き公園に向かう
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