日記

さつき

第1話

俺-如月大志(きさらぎ たいし)の日常、

それはとてつもなく平凡な毎日だ。


唯一平凡でないかなと思うことは...



毎日夜に日記を書いていることだろうか。

まぁでもそれもありきたりな話だ。




いつものように起床し、いつものように学校へ行く。

いつものように席に座って授業を受ける。

そしていつものようにユウキは俺に話しかけてくる。

ちなみにユウキは女の子だ。だがたぶん俺に恋愛感情は持っていない。持っていたとしても俺がその気がなかったら成立しないだろう。


授業が終わると家に帰る。部活は生物研究部に入ってはいるがたいした活動もしてない。それが理由で入部したくらいだ。


今日も1日が終わる。そしていつもの日記を取り出す。

これで20冊目だ。小さい頃は1日で1ページくらい書けていた。友達との会話。映画の感想。

最近は1行とかの日が増えている。今日は2行だった。


「今日も寂しく1日が終わった。俺はどこで人生の選択をミスったのだろうか」


気づくと意識が朦朧としていた...。




目覚めると俺は7年前なくなったはずの映画館にいた。

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