この最愛の愛娘にも祝福を!(改稿工事中)
finfen
第一章 Beginings
第1話 青い光の夢
…またあの夢を見ている。
音のない世界
爆炎に包まれ
真っ赤に染まる空
たくさんの人々が逃げまどい
おびただしい鮮血が飛び散り、流れる。
声は聞こえないけど、確かに聞こえてくる絶叫と怒号。
音はまったく聞こえないけれど、
確かに空気を震わす爆音。
絶対的な絶望のオーラ。
そのどす黒い瘴気に包まれて、吐き気がするほど気分が悪く、頭がガンガンしてくる。
誰か…助けて…
声をあげようとしても
戦争の様なその沈黙に溶けて、音になってくれない。
それでも
自分を取り巻く恐怖に抗えず
泣きながら、声が枯れるほどに、
喉から血が出るほどに叫ぶ。
…助けて……助けて…助けて…
…誰か!……助けて‼
すると
どす黒く炎に包まれていたこの地獄のような世界の端っこのうに、
小さな青い光が現れる。
それは凄い勢いで
燃え盛る炎をのみ込みながら
どんどん大きく強く、広がっていく。
そして
世界すべてを元通りの色に塗りかえ、癒しながら、こちらへと向かってくる。
私はその青い光を
あたかも当たり前にそうだったかの様に受けとめ、
なぜだか
絶対的な安心感と、温かな優しさに包まれながら
その声だけを耳にする。
「心から愛してるわ めあねす。
あなたをいつも見守っています。」
そして目覚めの窓に立つ。
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