第6話 マリルリさんは残念な感じ




さて、情報を整理しよう・・・





この俺シンカは過去の記憶がない。

『マドウ』と呼ばれる石像から『七つの宝石を集めろ』と命令を受けた。

ノワールという大きな黒猫も過去の記憶がなく同様の命令を受けている。



シンカ「ここまでは間違いないか?」



ノワ「・・・うーん、いいんじゃない?それで」

うわ・・・興味なさげだな・・・

この黒猫、ゴブリンと人の区別もついていない感じだし、やる気あるんだろうか




シンカ「そもそも・・・俺何回も死んでるはずなのに・・・気づいたら元通りなんだが・・・これって」

ノワ「うーん・・・ボクは君みたいに重症を負ったことがないんだが・・・確かに傷の治りは早い気がするね・・・マドウがボクたちに与えた力なんじゃないかな?」





あの石像が力を?

鎧集団を葬った時もすごい力を発揮できたし

マドウって何者なんだ?





ノワ「さぁ?」

興味なさそうだった・・・





ノワ「君は、色々考えているんだね。マドウが今回は『性格もヒトに近づけるように創った』って言うだけはある・・・」

・・・意味深ワード多すぎて処理しきれない



ノワ「・・・ああ、ごめん、実は君の先輩に『マリルリ』っていう女性がいるんだ・・・見た目は美人なんだが・・・性格がね・・・」



シンカ「性格が?」




ノワ「・・・会えばわかるよ。」

残念な感じなのか・・・




総括すると、こんな所だろうか

七つの宝石は人間に近い場所にあるらしい。

ノワールは魔獣に近すぎて探すのに不向きで

マリルリは性格が残念で探すのに不向き

よって、人間に近いシンカが必要とのことらしい。




ノワ「さぁ、明日は今度こそ ちゃんとした人里 に案内するよ・・・」

その人里では ギーギー威嚇されて襲われないことを祈るばかりだった。





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